札幌〜月形周回ルート

札幌から北回りで国道275号線を抜け、月形町を経由して道道275号を使って岩見沢、後は概ね国道12号で札幌へ戻る周回ルートです。このルートは二度石狩川を渡らなくてはいけません。中流部以上は悩むことはないのですが、石狩川の下流域は結構川幅がある上に、時期によってはかなりの横風が吹きます。おまけに古い橋が多く道幅が狭いです。江別の新石狩大橋や石狩大橋はまさにこの例で、歩道部分がない上に交通量がかなりあり、横をトラックがすり抜けると怖い思いをします。今回は札幌大橋を使うことにしました。この橋は片側とはいえ歩道がしっかりとあり、これを使えば安全に渡りきることが可能です。晴れた日には大石狩川の滔々とした流れが心を癒やしてくれるでしょう。

札幌大橋の眺め

札幌大橋の眺め

札幌を朝9時半過ぎに出ました。まずはあいの里を目指して北へ東へと気ままにルートをとっていきます。札幌新道を過ぎて丘珠近辺に至ると視界も開けて百万都市札幌も郊外の風情が漂ってきます。篠路、拓北、伏古川を渡るとあいの里に至ります。この「あいの里」の由来は「愛の里」といったロマンチックなものではなく、「藍の里」です。昔藍の栽培をしていたことから来ております。現在は北海道教育大学のある文教地区です。ここを抜けるといよいよ札幌大橋を渡って石狩川の対岸へと進みます。当別バイパスは交通量が多いので、渡ってすぐ左折して太美地区へと入りますと交通量はぐっと減って快適な走行が約束されるでしょう。太美にはチョコレートのROYCEの工場があってソフトクリームなどを食べることもできます。そばには小説石狩川の本庄睦男の記念碑もあります。

本庄睦男生誕の地の碑とROICEの工場

本庄睦男生誕の地の碑とROICEの工場

太美からは道道112号を使いました。81号を使った方が交通量は更に少なくて快適かもしれませんがちょっと遠回りになります。当別からは国道275号に乗ります。コンビニは当別を抜けた青山と新篠津への分岐点にあり、これを過ぎると月形までありません。ここで今回はちょっといたずらをしました。北海道医療大学のところから線路を渡って裏道をたどってみたのです。この道には石狩金沢駅の裏に「ふくろふ乃湯」という私設の温泉があります。しかし現在は事情があるのかしまっております。更に中小屋側に進むと、「ノルトエッセン」というパン屋さんがあります。自然派のパンを焼いています。穴場です。お土産にパンを買います。

石狩金沢のノルトエッセン

石狩金沢のノルトエッセン

国道に戻ると後は月形まで一本道です。交通量はそれなりですが、不快ではない程度ですし路面状態もよいといっていいでしょう。本中小屋地区には中小屋温泉があります。

月形市街に入り、今回の目的の一つであった「月形樺戸博物館」によりました。ここは北海道最初の刑務所である樺戸監獄の資料を中心にしたものです。以前は本当に申し訳程度の資料を展示していただけで大して期待していなかったのですが、今回訪ねてみて驚きました。展示が相当に工夫されていますし、裏の立派な建物を改修したらしく、相当のスペースに明治時代の直筆資料などが多数展示されておりました。興味のある人にとってはとてもお得な博物館でしょう。

月形樺戸博物館

月形樺戸博物館

 

お昼も回っていたので何か食べようかなとラーメンのむつみや総本店がある皆楽公園を覗きました。(むつみやは2013.11に倒産)しかし時間がないので思い直して走り続けることにしました。

月形皆楽公園

月形皆楽公園

次の目的地は月形大橋を渡ってすぐの宮島沼です。ここは春先に多数の白鳥や真雁が降り立つことで有名なラムサール条約登録湿地です。夏のこの時期は大して見るものもありません。アイドルに山羊を飼っておりこいつに会うのが楽しみなのですが、あいにく当日はお出かけ中でした。ここは自販機もありませんから水の補給などは職員にお願いしてくんでもらうしかないでしょう。

宮島沼

宮島沼

道道275号を南進します。石狩平野の広さを感じ、左に白樺の疎林が続く美しい道です。国道12号にぶつかるところが峰延で、ここの神社には以前幌内神社にあった榎本武揚の扁額が残されているはずです。右折してすぐに三笠の道の駅に着きます。ここは野菜の販売店が人気です。コンビニも、もちろんソフトクリームもありますし、ラーメン店もあり賑やかです。私は水だけ補給。

あとはひたすら国道12号の帰り道です。さすがに幹線道路なのでこれまでのような快適な走りは期待できません。それでも岩見沢市街を抜けるとスムーズな走行ができます。そろそろガス欠気味となってきたので上幌向で水を買ってゼリーを流し込みました。

江別ではいくつか目的地があったのでこれを回りました。まずは河川防災ステーションで一服。売店は閉まってましたがトイレはきれいで江別の情報が集まります。ここから普段は通らない駅の南側の道をたどってみました。これは正解で車が少なくてよいです。どんどん走れば野幌を抜けて大麻の付近までゆくことが可能です。途中野幌駅手前の煉瓦作りの建物があります。グレシャムアンテナショップといって、江別市と姉妹提携しているグレシャム市や土佐市の物品の販売や喫茶コーナーがあります。煉瓦作りの工場を利用した落ち着いた雰囲気の建物で、結構遅くまでやっているようです。アメリカンコーヒーで一服して一日を振り返ります。

あとは札幌まで快適とはいえない一走りとなります。最後に驚いたのは森林公園付近にあった自転車専用通行帯です。これは札幌市内の北一条にあるようなインチキなものではなくて、ちゃんと車道や歩道から区分されています。左右どちらの歩道部分にも作られているという念の入れようでした。こんなのが都市部で増えるとありがたいとしみじみ思いました。

森林公園付近の自転車専用通行帯

森林公園付近の自転車専用通行帯

大谷地から南郷通に、そしてすぐに自転車専用道に入って町まで帰ってきます。総走行距離は120km程度です。

月形一周GPSログ

今回のルート

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