札幌から夕張を一周する

久々の良い天気となりそうなので、比較的距離の長い周回に挑戦してみました。札幌を出て夕張の洋食屋で食事をして帰ってくるだけのコースですが、途中上りあり下りあり寄り道ありで結構楽しめますし、比較的車の少ないルートを選んで走ってみました。

馬追の名水

馬追の名水

朝は早起きして6時頃に家を出ました。家人は寝ておりますのでそっと家を抜け出し、北一条の札幌ファクトリー前に新しくできた半田屋で腹ごしらえです。ここは安くて量が多く、自転車旅の朝には欠かせません。500円で腹一杯になります。のんびりと食事をして瑞穂大橋を渡り、エルフィンロードをたどって行きます。北広島の駅まで行くと行き過ぎで、途中の跨線橋を過ぎ、自転車通行帯が右側になる所で左の共栄公園側に出ますと丁度共栄の交差点付近に出ることができます。国道275号です。これを長沼、三川の方面に進み千歳川を渡ると、長沼と三川の分岐の三叉路となります。今回は車の少ない方を選びたかったので左の道々3号、長沼側のルートをとりました。結局このあと遠回りをすることとなるのですが、あまり計画性のない旅なのであしからず。

曲がっては見ましたが結構トラックなどが多くて空気が汚いです。何故かこの日は咳が出て止まらなくなり、いつもより不快に感じたので馬追運河と旧夕張川の合流点のダム上から左の農道に避難することにしました。長沼市街まで大きく遠回りをする結果となったのですが、その分車にはほとんど会うことがなくなり空気もきれいで咳が止まってきました。子狐が走って逃げて行くのもご愛敬。楽しい気分になります。長沼市街の手前で道々3号と合流し、すぐに右折して長沼市街地を抜けました。

ハイジ牧場裏の眺め

ハイジ牧場裏の眺め

通常夕張へ行くには町中の「あいちゅらんど」の交差点で左折して道々3号を行くのですが、ここでも車の少ないルートをということで、あえて道々3号と分かれて直進し長沼温泉のある方へ登りました。温泉を左にみてドンドン上ると、ハイジ牧場右折の看板が出ます。ここで寄り道して馬追の名水で一服することにしました。馬追の丘陵地からの湧き水で結構おいしいです。飲んだら協力金を少しだけ入れてきましょう。再びハイジ牧場への分岐まで戻り、丘陵地の中腹のアップダウンのある道を進みます。まっすぐ行くとハイジ牧場の入り口となり、更に行くとマオイの道の駅となりますが、今回は途中から左折して山登りです。古山(ふるさん)へ抜ける道、道々1008号(夕張長沼線)です。ここはほとんど車に会うことのない静かなルートで私のお気に入りです。途中に喫茶店や別荘、マオイワイナリーなどがあって退屈しません。ハイジ牧場の裏には展望のきく駐車帯があって遥か下にハイジ牧場の休憩小屋が望めます。昔子供達をつれて良くいったもので懐かしく眺めました。峠からは一気の下りとなり、下りきると室蘭線を渡ります。ここが古山です。当然駅は無人駅です。

古山のひまわり畑

古山のひまわり畑

国道234号との交差点を過ぎて直進し、道々1008号をたどります。東三川由仁停車場線を過ぎると見事なひまわり畑がありました。更に直進して多良津橋で夕張川を渡るとわずかに上り、分岐となります。右折して川端方面へ抜けて紅葉山(新夕張)方面から夕張に上がるか、はたまた継立から山登りをするか迷うところです。今回は右折して新夕張側から夕張へ入り、帰りに一気に山を下って継立へ抜けることにしました。なるべく同じ所は通りたくなかったので。この道々477号もほとんど車がおりません。快適です。丘陵地を横切るので多少のアップダウンは覚悟しなければ成りません。川端のダムの手前で三川国道(274号)と合流します。

夕張道の駅「メロード」

夕張道の駅「メロード」

この後は車の多いのを我慢しつつ274号をたどります。多いといってもひどく不快なほどではないですし、道もまあまあ良いです。滝の上公園で紅葉の進み具合をチェックしてみました。まだ少し早かったようですが、イタヤ楓の葉は葉の縁の方がうっすらと赤くなっておりました。新夕張(紅葉山)では道の駅「メロード」でソフトクリームと食べることにしました。メロン味のソフトはちょっとどうかな、と半信半疑で注文しましたが、これが中々美味いものでした。この施設は確か元はスーパーマーケットだったはずで、今でも店の半分以上は普通のスーパーで魚や肉類まで売っております。

レストラン「おーやま」

レストラン「おーやま」

新夕張で左折し国道452号に入るといよいよ夕張です。今回は沼ノ沢駅の駅舎に付属しているレストラン「おーやま」に行くことが目的でした。左へ曲がって石勝線の下をくぐります。ここは石勝線が夕張川を超えた後山に向かってまっすぐに進みトンネルに吸い込まれるように消えてゆくポイントです。やや上り基調の道を進むと程なく沼ノ沢です。腹の中のソフトクリームが納まりつかぬ内に着いてしまった感じで、ソフトクリームを食べてしまったことをちょっと後悔しました。それでもおなかは現金なもので、昼飯だとなると何となく腹が減ってくるものです。ラムステーキのスペシャル250gを平らげて夕張へと向かいました。夕張駅は帰りの下り道分岐点よりも奥になりますが、ここまで来たらちょっと覗いて行くしかありません。疲れた足で上りは少々しんどいですが行ってみました。駅舎には観光案内のような売店があり、ストラップなどが売られております。今は「メロン熊」のシリーズが中心です。以前は「夕張夫妻」でした。(夕張は自治体財源が破綻したことで全国に有名になりましたので「負債」にかけたキャラクターです)以前は駅舎にイタリアンレストランが入ってましたが廃業した模様で空き家になっておりました。隣のバリー屋台の方は営業中でした。

夕張駅

夕張駅

さて夕張を後に、道々3号をたどって由仁、栗山方面へ回ることにしました。トンネルを過ぎると一気の下りが日の出地区まで続きます。40km/hr程度で軽く流して下りきると、継立まで平坦な道。途中で坂本九思い出記念館に寄り道しました。ここは坂本九が生前北海道の施設の子供達を励まそうと来道を重ねた事を記念して建てられたものです。道は由仁へ向かい由仁市街へ入る手前で右折して夕張川を渡って栗山へと向かいます。途中の沼には水鳥がいて和みます。この道は比較的新しく、以前は知る人が少なくて静かだったのですが、段々と知名度が上がったせいか交通量が増えてきております。特に橋を渡って直進し栗山市街へと入るルートは結構な交通量となってしまいました。私は渡ってすぐ左折してJR室蘭線に沿って栗山駅へと向かう道々692号を使うことが多く、この日もそうしました。こちらは市街中心へは遠回りとなるせいか車が少なくて良いです。

坂本九思い出記念館

坂本九思い出記念館

栗山市街を抜けてすぐを左折して室蘭線の下をくぐると谷田のきびだんご工場があり、すぐに小林酒造が見えてきます。ここは酒の直販コーナーがあっていつも一本仕入れるのです。この日も一本だけリュックに詰め込みました。トイレが別棟にありますし、蕎麦の錦水庵というのもあります。

この後はひたすら南幌を目指します。きらら街道と名付けられたこの道は、かつての夕張鉄道跡です。野幌から南幌、栗山、継立から山登りをして夕張までの私鉄線でした。南幌市街部等で一部途切れてはおりますが、通常の道路の走行を無視して斜めに走る奇妙な道路であるのはこのせいです。野幌のBigHouseで飲み物を買って一服し、米里へ抜けて元の半田屋へ戻ってきました。

北の錦記念館

北の錦記念館

後半は多少車の多い場所もありますが、のんびりと走れるコースだと思います。距離は150km位です。

 

 

 

 

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