三つの峠を越える(苫小牧、支笏湖、大滝、白老を周回)

苫小牧から樽前山の肩を抜けて支笏湖岸を抜け、美笛峠を経て大滝村、三階滝から白老の森野へ抜ける周回ルートです。樽前の肩は峠ではありませんが合計三つの最高点を含む約100kmのコースです。

スタート地点の女性像

スタート地点の女性像

出発は苫小牧と白老の町境にあたる女性像のある空き地からとしました。かなり小さいですが車をおけるスペースがあります。何故か草原に女性像を頂いた塔柱がぽつんと立っているのが目印になります。背景は砂利取り場らしき作業場があって殺風景ななかにヌード像が立っているのは不思議です。ホッキの町をアピールする看板もあります。 ここから国道36号沿いを苫小牧側に戻り、左に古いサイロが見えたら左折して線路を渡ります。錦大沼への入り口ですが、線路を渡って程なく右折して苫小牧駒澤大の横を抜けて進みます。広い道が住宅街の中を抜

目印のサイロ

目印のサイロ

けてゆきますと苫小牧西インター左折の看板が出ますから左折します。道々141号です。この道が樽前の肩までまっすぐに登ってゆきます。最終コンビニは右側にあるサンクスです(走行時点調べ)のでここで食べ物なり飲み物なりを補給です。この先は大滝の道の駅まで補給不可能です。道は錦多峰川(にしたっぷがわ)沿いを進みますが程なく川の右岸へと別れ高度を上げてゆきます。道路状況は、道幅二車線で十分、路肩もほどほど広く安全です。この道は路肩に野いちごが多く自生しており、この時期は赤い実が目を楽しませてくれます。民家は苫小牧西インターを過ぎるとほとんどなくなり周囲は森林です。車の通行量は数分に一台程度で、山道のせいかバイクの集団が時々爆音を響かせて追い抜いてゆきますが、それが去ると静寂に包まれます。それなりに熊もいる場所なのでちょっと気味悪くなるときもあるほどです。

樽前の肩

樽前の肩

樽前の肩に着くと小さな車置きスペースがあり一休みできます。ここから左折して更に登れば駐車場のある樽前の登山口となり、今回は右折して支笏湖側におります。道は今までより狭くなり一車線半ほどの広さです。舗装面も若干あれている印象です。ブラインドカーブもありますし上ってくる車が逆車線に入ってくることも時々ありますから調子に乗って飛ばさぬ方が無難です。程なく支笏湖岸の道である国道276号に合流します。合流点にはやや広い駐車スペースがあり休憩が出来ます。 湖岸の道路は二車線で路肩はまあまあの広さ。交通量はこれまでとは一転して多めです。切れ目なし、とまでは言いませんが静寂に包まれる、なんてことはないです。支笏湖岸は全くの平らな道ではなくて、風不死岳(ふっぷしだけ)が湖岸にせり出して切り立っている場所を高巻いてゆく関係で何度かアップダウンを繰り返します。途中に苔の洞門と呼ばれる涸れ沢があります。現在は中を歩くことは出来ず観察用の展望台から見ることだけが出来ます。湖岸にはトンネルが一つあり(支笏トンネル)今回の走行方向だと右側、湖側に歩道があります。トンネルはかなり狭く長さもあり自転車が走ると車にはちょっと迷惑かもしれないレベルですのでこの際観念して歩道を走った方が安全ですが、車が次々と流れてきますから道を渡るのに苦労します。中は照明乏しくかなり暗いです。当日の私のライト(キャットアイUNO)では照度不足な感じ。これを抜けると美笛のキャンプ場入り口となります。

美笛峠途中の東屋

美笛峠途中の東屋

ここからが美笛峠の登りの始まりです。まず小さなトンネル(美笛トン

ゴミ捨てるな!

ゴミ捨てるな!

ネル)を抜け、右に美笛川の清流を眺めながらの緩い登りです。暫く行くと両車線にそれぞれ駐車スペースが現れ休憩用の東屋まで用意されております。本格的な登りの前に休むならここでしょう。この先はやや傾斜がきつくなりますが、だらだらと登ってゆくうちに道がジグを切るようになると峠です。峠自体は滝笛トンネルの中ですからトンネル手前に石碑のある休憩所が用意されています。トンネルは支笏トンネルよりは広さがありますし歩道自体は人一人がやっとという幅ですのでそのまま路肩を進みました。あまり気持ちのいいトンネルでは

東屋前の里程標

東屋前の里程標

大滝道の駅

フォーレスト276

ないです。トンネルを抜けた先にもちょっとした広場があります。この先は一気の下りです。路面は所々にアスファルトの穴がありますが概して良いです。やがて左に大滝道の駅、フォーレスト276が見えてきます。ここが今回のルートで最大の休憩地点になります。当日はお盆の最終日だったせいか多くの車で賑わっておりました。道の駅本体にはラーメンなどを出す食堂と地域の物産館があるのはおきまりですが、ここでは石窯ピザを出していてこれを食べてみることにしまし

石窯のマルゲリータ

石窯のマルゲリータ

た。しかし注文方法が中々分かりづらい。食券制なのですが食券販売機には「石窯ピザ」というのがない。迷った揚げ句にソフトクリームなどを売っている女性に尋ねたところ、そこでプラスティックの食券を売ってくれました。石窯の近くの木製テーブルで暫く待つと番号を呼ばれ、出てきたピザは中々結構なものでした。ログハウス風の建物も良いです。また別棟で「きのこ王国」という施設も営業しております。こちらは仁木町や喜茂別にも姉妹店があるのですが、ここが本拠地のようです。 さてここを後にしてもう少し下ると道は三叉に分かれます。右は広島峠を経て尻別川上流域経由で喜茂別へ、左は大滝村から北湯沢、洞爺

三階滝

三階滝

湖へとなる国道453号です。左へ進みます。程なく「三階滝左折」の看板が出ますから左折して長流川(おさるがわ)本流を渡ります。道々86号で三階滝川にそって上る道です。良い道で交通量も少ないです。名前の由来の三階滝は分岐点から1km程でつきます。公園が整備されております。これを過ぎると白老までは水などの補給は不可能となります。ひたすらの登りが続き、途中にホロホロ山の登山道入り口があります。ここも何となく熊でも出そうな雰囲気がある道ではあります。車が暫く通らないときには大声を出してみた方が良いかも。やがて高原状の雰囲気になってくるといよいよ登りも終わりとなります。最後は覆道とトンネル

ホロホロトンネル

ホロホロトンネル

となり峠はこの中にあります。ホロホロトンネルです。峠名はホロホロ峠というのですがあまり地図には書かれていないようです。登りの途中から霧雨に包まれていたのですがトンネルの向こう側は完全な雨に近い状態で、下りに備えてヤッケを着込みました。 四季彩休憩所という駐車スペースがあります。ここからは森野まで一気の下りです。腕に覚えのある方なら70km/hr位の高速で下れるかも。私は道も濡れていたのでせいぜい50kmどまりで下りました。途中に覆道やトンネルがありますからヘッドライトやテールライト

四季彩休憩所

四季彩休憩所は雨

は点灯すべきでしょう。この付近は北海道一番の豪雨地帯ですからしばしば通行止めになる道でもあります。道がようやく平らになるところが森野で、キャンプ場があります。牧場などを眺めつつ下り基調の道を進み、やがて白老市街左折の看板から左に折れるとポロトコタンに出て線路を渡れば白老市街です。曲がり角には生協があり、ここまで来れば食料などの心配はなくなります。後は国道36号に合流して出発点までは一走りとなります。

 

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おまけは帰りに寄った虎杖浜のアヨロ温泉のワンちゃんでした。大人しい良い犬である。

アヨロ温泉の犬