札幌ビール庭園を楽しむ旅

休日、朝遅く出発するにはちょうど良いコースです。最後はビール庭園で一杯やって汽車に乗りますからたためる自転車が良いです。私は断然ブロンプトンです。

コースは札幌からおきまりのエルフィンロードをたどり、北広島手前から道々46号に出ました。少し江別側に戻って共栄の交差点から長沼、三川方面に右折します。国道274号三川国道です。曲がってすぐの「そば天国」でまずは腹ごしらえをします。ここの庭は結構笑えます。大きなお地蔵さんを祭るお堂があるのもユニークですし、池の鯉に餌をやれと(「やるな」ではない!)かかれていてわざわざ餌が置かれております。試しに投げ込んでみましたが鯉は見向きもしませんでした。古い郵便ポストも置かれてあり何とも不思議系です。ここを超えると飲食はマオイ道の駅近辺まで出来ませんから、と言いたかったのですが、今回は少し走ると、なんとありました。千歳川のたもとにおにぎりとお米を売る店を開いております。前からここの存在は知っていたのですが私の通る時期にはやっていた試しがありません。ここのおにぎりは100円で、使っている米が良いらしく、また「しその実」など珍しいものもあってコンビニのおにぎりとはひと味違います。同じく千歳川のたもとには防災ステーションがありトイレが借りられます。靴を脱いではいるシステムで大変静かです。トイレもきれいですよ。

この先は長沼への三叉路を無視して直進し三川方面に向かいます。三叉路部分にはアイスクリーム店とジンギスカンの店があります。本来は車道を走るべきですが、歩行者がいないし歩道が右側に整備されているのでこれを使って進みました。速度の上がらぬブロンプトンなら許してくれるでしょう。歩道は途中で途切れますのでここで道を渡って本来の車道に戻りました。広々と広がる石狩平野の風景を楽しみながら進みます。車の通行量は流石にそれなりのものがありますが、道幅が広いので怖い思いをすることはないです。左にかねひろジンギスカンのドライブインが見えてくると三角屋根のマオイ道の駅(マオイの丘公園)はもうすぐとなります。

ここは春から秋まで地元の農産物を直売する市場が開設されるので人気のスポットです。道の駅本体の建物は上に食堂がある立派なものです。緑地も整備されていてちょっとしたベンチやテーブルも設置されていますからここでおにぎりを食べてみました。

ここから少し戻ってセイコーマートの所から左側に曲がり国道337号に入ります。この道は三川国道よりは交通量がぐっと減りますが、千歳の自衛隊が先にある関係で自衛隊の特殊車両が多く通ります。しばらく若干の登り道に耐えるとマオイ丘陵の裾野を進むことになります。右手やや眼下には石狩平野が広がって見え爽快な気分で走ることが出来るでしょう。途中の泉郷(いずみさと)近辺にはピザやソフトクリームを売り物にしている店やフランス料理店、ドライフラワーの店など楽しみが多いです。今回は地元の農家の直売所と蕎麦屋がある「ふれあいファームいずみ」に寄ってみました。そばは十割の田舎蕎麦がありましてそれを頼んでみました。すごい蕎麦という訳ではないですが、まあまあでしょう。直売の物産は流石に安いです。ズッキーニが108円で、コリャ安いワイと買ったところ「二本で108円なんですけど」といわれてびっくり。結局二本のズッキーニでフロントバッグが重くなりました。

さらに進むと右手の川のほとりに松原温泉が見えてきます。その手前の信田温泉はかつては褐色のモール泉として知る人ぞ知る温泉でしたが現在は営業していないらしく入り口にはプランターが置かれてふさがれておりました。松原温泉もコーラ色のモール泉です。

ここを過ぎて単調な道を行くと道東道の下をくぐります。手前の左右に林の広がりがありますが、実はこの辺がキウス周堤墓群です。クレーター状の土の盛り上がりがいくつもあり、注意してみると人工的に作られた構造物である事が分かります。

道東道をかわすと道央圏連絡通路という自動車専用道が左に見えてきますが当然自転車は入れません。車はこちらに入りますので交通量はぐっと少なくなります。道なりにひたすら進むのですが、祝梅の辺りで大きく右に曲がり千歳の手前でT字道となります。左に曲がると千歳基地です。ここをまっすぐ進む手もあるのですがわかりやすいのは素直に右折して千歳川に向かう道です。清流千歳川を渡るとすぐに左折し、千歳道の駅サーモンパークへと進みますが、今回はその手前でもう一度千歳川を渡り直し梅ヶ丘、日の出と進んで千歳アウトレットモールレラを覗いてみました。近辺には大きな蕎麦屋もありますし、当然ながらモールの中にも飲食コーナーがあります。南千歳駅隣接ですからここから汽車に乗ってしまう手もあります。実はこの日も雨が降り出しそうでそうしようかと迷いました。しかし積年の夢?だったサッポロビール庭園で一杯、をやろうと思い立ち戻ることにしました。

千歳駅前の通りである道々258号を恵庭方面に戻り国道36号と合流するとビール庭園への曲がり角はすぐです。私は汽車の駅からビールを飲める場所は直結しているのかと思っておりましたが全くの間違いでした。駅自体は無人駅で本当に寂しいものです。駅前にはちょっとした広場があるばかりで公衆トイレがぽつんとあります。ここからビール庭園のレストランヴァルハラまでは300m位は離れております。自転車を完全にたたんでしまうと汽車に乗るまでに難儀しそうです。幸い庭園自体は相当に広く自転車を置く場所くらいはいくらでもありますのでレストラン入り口の近くに自転車を縛り付けビールを一杯頂いて駅でブロンプトンをたたみました。ヴァルハラではお願いすると汽車の時刻表をくれますので次の汽車の時間までビールを堪能できます。食べ物はジンギスカン他色々です。なお工場の見学は前日までの予約が必要となるようです。他にもパークゴルフ場などがあります。ビール庭園駅では汽車は完全な普通列車しか止まりませんので札幌まではかなりのんびりした旅になります。その分すいていますから自転車を積むにはかえって良いでしょう。

 

札幌ビール庭園へ

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