当別・青山・厚田周回ルート

弁華別小学校の建物は残してほしい

弁華別小学校の建物は残してほしい

石狩当別から山奥の青山地区方面は殆ど車の往来がなく快適なサイクリングが楽しめます。当別ダムが完成したので新たに付け替えられた道は路面が荒れておらずタイヤは軽やかに回ります。札幌からも近いので朝寝坊してから出かけても十分周回が可能なルートです。

当日は獅子内(ししない)と当別の中間にある道々527号交差点から少し山側に入った場所にある駐車帯に車を置いて自転車を組みました。527号を下ってすぐの川にそって左折して当別の町を通らずに、道々28号に入りました。まだ春浅く風は冷たいですが、今年は雪解けが早く道には全く雪はありません。車はたまに追い越して行く程度。弁華別小学校が右に見えてきます。見事な木造の校舎ですが、いよいよ使われなくなるらしい。耐震基準を満たさないということが理由のようですが、実に惜しい建物です。単調な田園地帯が続きます。しかしこの時期には植え付け前の田んぼに白鳥などが多数飛来しており目を楽し

田圃にはハクチョウの群

田圃にはハクチョウの群

ませてくれます。以前青山地区で営業していた「こっこ家」というラーメン屋はやめてしまったようです。調べてみたところ今は当別の市街で営業しているらしいです。以前はこのルート上で貴重な飲食店だったのですが。ついでに一言、このルートは途中の補給が殆ど出来ません。山を越えて日本海側に出るまでは自販機もないと思った方が良いです。従って途中の飲み物や食べ物は持参するしかありません。以前真夏に滝川まで走った時に水を切らしてひどい目に遭ったことがあります。

ふくろう湖なのに白鳥が!?

ふくろう湖なのに白鳥が!?

さらに道をさかのぼると新しく出来た当別ダムが眼前にそびえてきます。ダム湖まで登り切るとおきまりのお休みどころが用意されております。路面は素晴らしいの一言です。当別ふくろう湖と名付けられた、まだ氷の張った湖面を眺めつつ自転車は滑って行きます。しばらくして湖面にかかる大橋を渡って左岸にルートをとります。途中で月形方面へ抜ける道々11号が右に分岐して行きます。この先厚田への分岐までは道々11号と28号の重複区間です。この辺りから昔の道につながり、路面はやや荒れてきますが、それでもまだ快適な方です。左には青山交流会館となった昔の学校跡も見えます。かつてはもっと人が暮らしたのでしょう。今はいったい何に使われているのやらわからぬ廃墟状態に見えます。

上り道からの眺め

上り道からの眺め

程なく厚田方面への上りが左に分岐して道々11号となりますので今回はこちらをたどって厚田へ抜けることにします。直進すると浜益や滝川にぬける事になるのですが、この時間からでは明るいうちに帰れなくなる恐れがあります。

ジグザグに上って行くと視界が開けて遠くの山々が美しい。更に尾根上をたどり最高点付近には駐車帯があります。ストイックなサイクリストが休まずに駆け上ってくるのを眺めつつ一息入れます。車は稀に出会う程度です。峠からは一気の下りで、面白い名前の橋を渡ると、厚田川に沿っての多少アップダウンのある道をたどり、程なく厚田に到着となります。

ハッタリをかます橋?

ハッタリをかます橋?

角にはセイコーマートがあり、港近くでは朝市や食堂もあります。厚田の朝市は4月から始まっており、近海の魚が驚くような安値で売っているのも楽しいです。ここを一回りした後海沿いの国道231号を南下し望来(もうらい)へと向かいます。当然交通量は一気に増加し路肩は小石で荒れて不快な走りです。それでも日本海の崖の上を走るこの道には一定の魅力があります。この日は途中の嶺泊(みねどまり)にある前から気になったいた天海(あまがい)コーヒーに寄ってみることにしました。素晴らしく眺めの良い崖の上に立つ、真っ白な一見民家風の瀟洒な建物で、入るとまるで普通の民家のような玄関が出迎えてくれます。靴を脱ぐと二階に通され、まず驚くのは海側の壁に額縁のような一枚ガラスがはまっていることで、そこから日本海がまるで動く絵のように望めます。ほかにソファーのあるスペースなどもあって、客は思い思いのくつろぎ方で過ごせます。絵のような日本海をぼーっと眺めながら飲むコーヒーの味はまた格別なものです。

天海コーヒーは瀟洒な建物

天海コーヒーは瀟洒な建物

さてここを出てトンネルを過ぎ、坂を下ると望来です。セイコーマートがあり、また「味の望海」という食堂が一軒あります。道々527号の分岐付近から崖上の方面にはカフェやピザハウスなどもあるのですが今回はパスしました。

望来から道々527号へと左折し正利冠(まさりかっぷ)川にそって元来た場所を目指すこととなります。周回コース最後の頑張りです。正利冠川から五の沢集落を抜け、更に一山を超すと周回が完成します。フキノトウが花盛りです。もう少しでミズバショウも咲く湿原もあります。実は今回のもう一つの楽しみは、正利冠からの道を上りきったところにある焼肉屋「おおむら」に寄ることでした。こんな山奥に?という場所にある店です。しかしこの日は天海コーヒーで休みすぎたのと、車までもう一山残ってしまったので寄るのを諦めました。ここに寄るのであれば、今回の駐車帯ではなく五の沢集落の交差点付近の駐車帯(地蔵沢付近)まで車を進めてスタートすべきだったと反省しました。高富貯水池を左に眺めながら峠を登るとゴルフ場を過ぎて道は最後の下りに突入します。

約70kmの手軽な周回ルートです。

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