三笠・夕張・栗山周回ルート

三笠・夕張間は桂沢ダム付近を経由して山越えする事が可能です。夕張から万字へ抜けて周回する方法もありますが、今回は夕張市街へは入らず、トンネルから下って栗山付近の丘陵地をる比較的楽なルートをとりました。途中の交通量はそれほど多くはありませんのでまずまずの快適な周回が可能です。

幌内炭鉱の立坑跡です

幌内炭鉱の立坑跡です

車は茂世丑の駐車公園に置きました。他には三笠の道の駅や運動公園に置く手があります。いずれもトイレがあって便利です。道々30号を北上します。このルートでは交通量の多い方ですがたいしたことはないでしょう。幌内川を渡る場所はかつて渡し船があった場所だそうです。今では川幅が狭まり往時の面影はありません。右折して三笠方面へ向かいます。左には萩の山スキー場。平坦な道です。やがて左に宝水ワイナリーのブドウ畑が見えて来ると程なく萱野の交差点です。ここを右折して道々917号に入り幌内を右に見ながら唐松へと向かいます。山の道なので多少のアップダウンはありますがたいしたことはありません。それより交通量が少ないのが有り難い。道々116を使うよりは良いと思います。途中左手にぽつんと立坑が見えます。かつての北炭幌内炭鉱です。唐松の駅舎は保存されており味のある建物です。

旧唐松駅のかわいい駅舎です

旧唐松駅のかわいい駅舎です

ここで道々116号と合流し幾春別川を渡ると右手に特徴ある屋根の長屋群が見えてきます。かつての炭鉱住宅で今も使用されております。上って弥生の町を抜け、程なく奔別炭鉱の立坑がそびえる幾春別です。ここが山道に入る前の最後の市街地になります。わずかですが商店もあり補給が可能です。

ここを過ぎて右手に博物館をやり過ごすとダムへの上り道に入って行きます。途中には国設スキー場、湯の元温泉旅館、浄水場などがあり、ダムへの最後の上りは覆道になっております。登り切った場所にはおきまりの展望公園がありここで一休みといたしましょう。この少し先に、かつては桂沢観光ホテルがありました。しかし数年前に遂に閉館し、今では建物も跡形

奔別の立坑

奔別の立坑

もなく片付けられておりました。程なく右に分岐するのが夕張方面へ山越えする国道452号です。今回はこれをたどります。この道は富良野方面への近道ですので、富良野観光が最盛期となる6月以降はそれなりの交通量となります。しかしこの時期はほとんど通る人もなく、たまに山菜採りとおぼしき車が路肩に止まっているのを見るばかりです。車が少なすぎて熊が出る可能性を真面目に心配しなくてはならないほどです。桂沢大橋で静かな湖面を下に見て対岸へ出ると暫くは湖岸に沿った平坦な道ですが、やがて沢に沿ってのぼりとなり、さらに峠道らしく沢から離れ勾配はきつくなって行きます。熊がいやなので休まずに上り続け、峠はトンネルとなって夕張側へと続いて行きます。

背後は夕張岳

背後は夕張岳

夕張側はかつては一気の下り道だったのですが、新シューパロダムが出来て道が付け替えられ、かつての湖岸の道はダムの下になりました。大夕張炭鉱のあった鹿島地区もダムにつかり、この地区の高台を高巻くように道がつけられておりますので一度上まで上がらなくてはなりません。登り切った辺りに公園があって、かつての鹿島地区の学校の廃校記念碑が複数立っております。また湖面にはかつて夕張岳への登山ルートであった白金橋のトラスが湖面に沈んでいるのが見えると思います。ちなみに新しい夕張岳への長大な橋も湖面に見事なカーブを描いて掛かっております。この広場のある高台を過ぎれば道は下りとなり、ダム付近は下り基調の長大なトンネルでやり過ごすと、いきなり南部の街に顔を出し

湖面に沈む白金橋

湖面に沈む白金橋

ます。遠幌を過ぎ、清水沢の発電所跡が左に望めると道々452号とはまもなくお別れです。右折して清水沢市街を抜け、道々36号を夕張方面へと進みます。夕張の運動公園を過ぎた辺りから商店が見られるようになり、食堂も少ないですがあります。夕張へは直進ですが、今回は左折してトンネルを抜けることにします。手前にはセイコーマートがあります。

トンネルを抜けた後は一気の下りが日の出地区まで続き、やがて継立に至ります。ここで右折して道々749号に入り、駐車場所へと戻ることになります。継立てに曲がり角には「天馬軒」という食堂があり、腹ごしらえをするならここが最後です。あとは多少のアップダウンのある丘の道を楽しんで周回を完遂します。

日の出地区にある旧夕張鉄道の遺構です

日の出地区にある旧夕張鉄道の遺構です

全部で丁度100kmくらいです。

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