万字シコロ沢林道を走る

美流渡から万字-夕張間の峠に続くシコロ沢林道は一般車両も通行できる比較的しっかりとした林道です。今回は峠まで一般車道を使って、下りは林道を楽しんでみました。

美流渡までは岩見沢方面から道々38号を使って車で入り交通センター(旧美流渡駅)裏に駐車して出発しました。今回のルートは熊が出る可能性がゼロではないので、ボトルケージに大型マスタードスプレーを固定します。まあ出会ったら本当に役に立つかは疑問ですが。首からはホイッスル。下りで鳴らしながら進むためです。サドルには熊よけの鈴。これでまあ完璧でしょう。38号はわずかな登り傾向の道ですが、快調に毛陽交流センターを過ぎ、万字地区に入ります。美流渡もそうですが、ここには昔の炭鉱住宅やズリ山を利用した公園などが残されています。住む人はめっきり少なくなりましたが、最近芸術系の人たちがやってきております。道々沿いには旧万字線の万字炭山駅が役場の出張所兼バスターミナル兼診療所として残されています。もう一つの旧万字駅の方は沢の対岸にあり、現在は郵便局になっています。どちらも休日は無人ですが。旧万字小学校付近には鉱泉を利用した入浴施設などもあっておもしろいところです。秋にはリンゴ畑の赤い実が美しいです。

万字小学校跡の石碑

万字小学校跡の石碑

ここからは本格的に峠道になります。民家は奥万字にあった万字温泉(現在は廃業してしまい、既に建物もありません)のところに一軒あるだけです。当然水の補給などは不可能です。確か万字にも自販機などなかったと思いますから、毛陽交流センターまでの間で補給すべきです。登りに耐えつつ進むと次第に視界が開けます。この峠はあまり通行量がなくて静かで快適です。あまり乱暴なドライバーにも出会わない感じですが、まあ油断は禁物。路面もまずまずです。数年前に路面が崩れかけたことがあり一年ほど通行止めになったことがあります。このときは峠手前数百メートルの部分で数カ所道に亀裂が入りました。現在は何とか補修されています。あえぎつつ峠について、いよいよ林道下りの始まりです。空気圧を落として悪路に備えます。

峠からの林道入り口付近

峠からの林道入り口付近

まずは尾根伝いの道を進みます。右は万字に向かってスッパリと沢が落ちていてよい眺めとなります。地図ではこの沢に沿って歩道があることになっており、その分岐点も確認できますし、上から道の跡らしきものも見えますからあるいは今も歩けるのかもしれません。暫く進むと道は二手に分かれます。左は夕張へ続く旭林道、右が本日のシコロ沢林道になります。

旭林道との分岐点(右がシコロ沢林道、左が旭林道)

旭林道との分岐点(右がシコロ沢林道、左が旭林道)

待望の下りが始まります。速度が上がりますが熊には注意が必要でしょう。何しろ自転車はエンジン付きの乗り物に比べるとほとんど音がしないので野生動物たちは油断します。そのくせ下りは結構な速度で近づきますから出会ったときには相手はパニックになってしまうようです。以前ほかの林道を下ったときにはキツネがキョトンとした顔でこちらを見ていて、かなり近づいてから驚いたように脇へどけたことがあります。実は今回も狸の子が道路脇の広場で遊んでいて、自転車が横まで来て驚いたように草むらに逃げ込みました。これが熊だと…..思わず笛をくわえる歯に力が入ります。途中に開けた尾根があり、ここで一休みしました。INOUのスイッチを一旦切ったのですが緊張していたのでしょう、入れ忘れてしまいログを残し損ねました。このあと沢筋に降りると、やがて上美流渡地区にでて民家が見えてほっとします。

おまけは帰りに通った栗沢で見たとぼけた看板です。

「たべたくなるほど、おいしい」とは、マイッタ!

「たべたくなるほど、おいしい」とは、マイッタ!

CatEyeAtlasの該当ページはこちら