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似湾峠

似湾峠は厚真から鵡川側の仁和に抜ける峠ですが、標高が150m程しかなく、だらだらと登っている内に峠に着いてしまう、といった感じの峠です。鵡川から厚真、似湾峠を越えて鵡川に沿ってもどるというルートを走ってみました。

幻想的風景です

幻想的風景です

前日は相棒と厚真町の大沼野営場に一泊いたしました。このキャンプ場は周りを道に囲まれており周囲は畑地が取り巻いているのですが、夜は驚くほどの静かさです。派手さがないせいか利用者も少なく、一部のコアなファンを除くと知る人の少ない場所のようです。我々が泊まった10月初めは、北海道では既にオフシーズンであることもあって、利用者は5組程度で騒ぐ人も皆無で、実に快適な一夜でした。ただ入り口がちょっと分かりづらいです。厚真から鵡川に向かう途中で「鯉沼」の標識が出たら右側に注意していると「大沼野営場」の看板が出ますので右折します。夜道だと見落としてしまうような小さな看板です。後は道なりに進むと今度は左折の看板が出ます。この後は一応一本道ですが、夜だと畑に向かう枝道が何本か出て迷いそうになります。我々が到着したのは完全に日が暮れて真っ暗な中でした。キャンプ場の入り口で三匹の狸発見!と思ったらアライグマでした。ヘッドライトに驚いたのか暫くこちらを眺めた後草むらに消えてゆきました。この辺でもかなりアライグマが増えているようで複雑な気分になります。あつまジンギスカン(割と薄味でおいしいです)と満点の星空を楽しんだ翌日は良い天気となりました。沼には朝霧が立ちこめて良い雰囲気でした。

さて当日は鵡川道の駅に車を置いてBD-1で出かけることといたしました。鵡川町内にはセイコーマートがありますのでここで朝食を済ませます。トイレは道の駅。朝風呂をやっており早朝から開いておりました。ここの駐車場は最近の道内の道の駅のご多分に漏れずキャンピングカー部落と化しておりました。自治体側も開き直ったのか、「キャンピングカー駐車場」という表示をわざわざ設けており、長時間停まるキャンピングカーがいることを前提に、なるべく一般利用者の邪魔にならぬよう、温泉施設から遠い場所に停めるように指定しております。それでもお構いなしに施設の近くの停めている人たちも多くおりました。我々も長時間組なので遠慮して施設から一番離れたところに駐車しました。

自転車を組んで先ほど車で走ってきた道々10号を厚真町に向けて出発しました。鵡川の町を抜けてJR日高線を渡り、自動車専用道の入り口を過ぎると交通量はぐっと少なくなりました。この間は軽いアップダウンがあり全体としては登基調となります。路面は素晴らしくもないがそれほどあれてもいないといった程度。道幅も同様です。途中の補給点は豊丘という場所に「ルーラルマート」という商店があり自販機もあります。厚真町はこの「ルーラル(田舎)」という言葉が大好きのようで、「ルーラルビレッジ」という分譲地なども途中にありました。まあ確かに間違いなく田舎なのですが、北海道にはもっと「人間の臭いすらしない」強烈な田舎がいくらでもありますのでなんとも微妙です。まあ良い町ではありますが。厚真町に一気に下り、市街地に入るとコンビニ(SPAR)がありますので一休みです。この店はコンビニと言っても生鮮食料まで置いていてスーパーマーケットの小型版の様な様相です。なおSPARはセイコーマートカードが使えますよ。

藪の中にたたずむ碑です

藪の中にたたずむ碑です

町の中心部で右折し道々59号に入ると、いよいよ似湾峠へと向かう道です。交通量は更に減ってたまに車が抜いてゆく程度となります。じわじわと登ってゆくのですがほとんど気にならぬほどの道が暫く続きます。周りは畑地でのどかな風景が広がります。道の状態はまずまず走りよいです。人家が途切れると少しずつ登りが目立つようになりますが、本格的な峠道とはほど遠い緩やかなものです。周りは林となり熊でも出るのではないかという雰囲気となります。他の人のブログで知っていた「緑の碑」というのを左の林の中に見つけました。確かに奇妙な場所に立っております。周りは道などなく笹が覆っており刈り込まれた時期もあったのかもしれませんが少なくともこの時点では石碑まで到達するにはかな

これを越えると鵡川への下りとなる

これを越えると鵡川への下りとなる

り笹を漕ぐ必要があるようでした。ここを過ぎると程なく「あづほトンネル」に着きここが峠となります。あとは下り基調の道が鵡川との合流点まで続くこととなりました。補給地点は合流点直前の栄地区に商店が一件、なぜかもう一軒はホルモン焼きの店でした。この辺の人は焼肉が大好きなのでしょうか。鵡川を渡るときには是非この川の美しさを味わってください。大川のかなり下流域だというのに驚くほどの美しさです。川底の玉砂利がはっきりと透けて見えます。周囲の山にもあまり手が入っておりませんので自然な眺めが格別です。

鵡川は実に美しい川

鵡川は実に美しい川

仁和からは右折して道々74号に入りました。今回は平取への山越えはせずに素直に鵡川へと戻る事としました。若干下り基調のフラットな道が続きます。ちょうど鵡川までの中間点付近で平取への分岐が出てきます。バス停が「平取入り口」というのは笑えます。何しろ「入り口」から平取まで山を越えて5kmくらいあるのですから。補給点はあまりありませんが旭岡に商店があります。

鵡川に戻ると秋の農産品祭りをやっており大勢の人で賑わっておりました

平取入口バス停です

平取入口バス停です

走行距離は丁度60kmくらいです。

最後に厚真町のこぶしの湯に寄ってみました。この他に鵡川道の駅にも温泉があります。

 

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