望来の裏庭を走る

望来から厚田にかけて走るときには、素直に国道を走るか、車の喧噪を避けて望来から海側の山を越えて嶺泊まで越え、ここから国道を走る、というのが一般的です。(といってもこの海側の巻き道も近年は景色目当てのドライブの人が多くて静とも言えなくなっていますが)所がまだあるのです。それは望来から一旦山側に入り、正利冠から林道を越えて望来川流域に出て、更に望来川沿いを詰めて望来ダム手前の林道をたどって古潭川まで出る方法です。今回は走りませんでしたが、更に古潭川を遡って山越えをすると、発足の付近で厚田川上流部に出ることが出来ます。この道は一部が砂利道となりますので、ロードではちょっと無理でしょう。今回はMTBでたどってみました。

望来では海の近くのパークゴルフ場の駐車場をスタート地点にしました。かなり広い駐車場なので海水浴シーズン以外であれば車を停めても文句を言われることはないと思います。ここで自転車を組み立てて出発。札幌方向へ少し戻って正利冠川を渡るとすぐに左折です。正利冠川にそって平らな静かな道がまっすぐに続いています。程なく高岡方面への道と交差しますが構わず直進。道なりに行くと五の沢への上りになりますが、その手前で正利冠東への分岐が出てきますのでこれを左に取って正利冠川から離れないようにします。道は狭くなりますが、ここから先はほぼ車はゼロ。たまにゴルフ場に行く車が通るくらいで、それもゴルフ場入り口を過ぎるとなくなります。最終民家まで舗装路が続きますが、どつんまりで左に林道の入り口が見えます。ここから砂利道になります。路面は割とよくしまった小砂利で荒れて居らず、上りではありますが十分走れます。暫く川沿いの狭い田圃の中を進み、尾根にとりつくと人の気配はなくなります。ちょっと怖いです。熊の巣か?ただこの道のすぐ西側にはゴルフ場がありますので、実はそれほどの山奥ではありません。林道で埋まったゴルフボールを見つけてちょっと驚きました。運が悪いとOBのボールに直撃される?でも念のために爆竹を鳴らします。登り切った尾根道をたどれば、やがて沢筋の下りとなり、MTBならば快適なダートを楽しむことが出来ます。ここでも用心に爆竹。最終民家からは舗装路となり、望来川を渡ると程なくT字路となります。左にとれば国道、右へ進みます。

すこし行くとカフェの看板が。こんな所にカフェがあるのも珍しい。残念ながらこの日は休みでした。看板の前で腹ごしらえをします。さて望来川を上流方面へとたどります。穏やかな田園地帯。交通量はほぼゼロ。快適です。民家は結構奥まで続いていて不安はありません。やがて民家が途切れると望来ダムへの分岐が見えてきます。こちらは立ち入り禁止。目的の林道は左折です。何と舗装されてます。丁度キノコ採りのおじさんが車で下りてきたので先の様子を聞いてみますと、この先も全て舗装路である、との事。さらに厚田までの林道全てが舗装されているらしい。これには驚きました。舗装路ではありますが、そこは林道、傾斜は結構きついです。それでも尾根に登り切ってしまえばあとはたいしたことないです。ただこの道の方が民家からは遠く、熊の気配は濃厚になります。時々爆竹です。

古潭川に下りて道はT字路になります。右をとれば厚田川上流部に出るのですが、今回は時間も無かったので素直に古潭地区へと下りました。驚いたことにこの古潭地区の民家付近が今回のルートで最も熊の糞が多かったです。山の奥の方にはあまりなく、民家近くの道端にいくつも見かけました。この辺は民家と行っても納屋だけで、夜間は誰もいないのでしょうか。海が見えてきます。古潭地区です。いつもは通過する集落を訪ねてみました。高台に神社があるのは集落の常。商店は一件のみ。自販機があり、その前には漁港のトイレがあります。民家は風よけのために高い木の板で覆われています。ここからは素直に国土をたどって望来まで戻りました。

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