春の新日高町を走る

昨年は平取から新冠の間を周回してみたのですが、今回はもう少し襟裳岬寄りまで迫って、新冠から三石までを周回してみることにしました。折良くこの年の4月21日から日高道は厚賀まで延伸となりました。また襟裳岬が近くなりました。札幌を早朝に車で出て道央道から日高道を、新たな終点の厚賀インターまで走ります。この日は4月としては珍しい暖かい日となりました。判官館を回ると新冠町です。道の駅レコード館に車を停めます。ここの道の駅はそれほど駐車場が広いとは言えず、連休のスタートの上に最近のキャンピングカーブームで早朝から結構混み合ってました。

大富地区の分岐

これに騙されない!

出発してすぐに山側へと左折することになります。この道が少し分かりずらいです。道の駅をでてすぐの、ちょと立派な道は外れです。住宅街で行き止まります。更にもう一本静内側に道があります。これが新冠川左岸に沿って上がる道となります。右は山、左は遥かに新冠川という快適な道。車はほぼゼロです。この道は「大富」地区で道々1026号と合流するのですが、その少し手前の大富生活館付近に紛らわしい「静内方面」の標識が出るので注意!!直進しており、「静内方面」という言葉に騙されて入り込みやすいですが、すぐに山越えになる農道です。ゆるく左折して道なりに進むのが正解です。

やがて道々と合流して右折です。暫く素晴らしい道々を進みますと、万世地区で橋を渡ってすぐに右折の看板が出ます。この時は静内桜祭りの直前でしたので「桜祭り」の看板がありました。右折すると軽い山登りとなります。静内水系への乗り越えです。下ると静内です。桜の名所、20間道路の桜には流石に少し早かったようですが、準備の人たちが小屋に詰めていました。

観農台

「観農台」静内の平野を一望

静内川を渡ると大きく左折して豊畑地区で右折。ここから尾根越えです。頂上手前に「観農台」というひなびた展望台があります。東屋がありますが、かなりひなびている。しかし名前の通り静内川水系の農地が一望できる素晴らしい眺めに、しばし足を止めます。ここで一個目の大きなお握りを食べてこの後のルートに備えます。

程なく登り切って下ると、西川地区です。三叉路になりますが、道なりに直進して道々1025を外さないようにします。角には公民館があります。この辺、車は殆ど通らず快適です。

道々1025の分岐

道々1025は分岐して山へ向かう

ここから先は、静内地区の小さな川の上流部を越えながらの道になりますから細かいアップダウンが続いて、ちょっと精神的に消耗します。まずは春立に流れ込む布辻川の上流部をまたぎ、さらにその支流をまたぎます。高原状の地形を進むと、道々1025は細い道となって左折となります。しかしここだけは道々をとらずに直進すべきでしょう。左折して道々を進むと砂利道となるらしく、ロードではちょっと無理。車もみな直進していました。この道は一気に下りになり富沢に至ります。三石からの道々534との交差点は運送会社の敷地で、一休みします。ここからどうするか、道々534を上って1025号に戻るべきか、それともショートカットして福畑で1025号に戻るか迷うところです。今回は素直にショートカットしました。

折れた標識

折れた標識もあります

道々1025号はまだ続きます。本桐の上流部、鳧舞川を越えて山道を進みます。車は本当に少ない。快適そのもの。ただし一部の道は細く、極端に表現すると畑のあぜ道のようで、まるで地方の農道の雰囲気のような場所があります。理由は分かりませんが北海道の道としては珍しく変なところで鍵の手に曲がったりします。おまけに道の曲がりを示す標識は、道々標識の下に小さく矢印で示されるだけですし、中にはそれすら折れて見えにくくなっているのまであるので、注意深く見落とさないようにしないとロストします。

最後の下りを追えると、元浦川です。この川の由来は、元「浦河」に依るものとは知りませんでした。まずまずの川で、開拓当時の荷揚げには十分だったのでしょう。この川の河原で最後のお握りを食べていると、自転車に乗った同好の士がやってきました。地元様似の人とのこと。三石まで走っての戻りだそうです。

荻伏駅

可愛い荻伏駅

走行距離が60kmを越えてきたので本日はここまでとして戻ることとしました。道々348号を荻伏へ下りましたが、途中の日高線沿いの道をとるか、国道まで下るか迷いました。結局国道を戻ったのですが、これははっきり言って失敗でした。車が一気に多くなります。春先の未整備のせいもあるのでしょうが、路面もかなり荒れていました。富里で右折して日高線沿いの道を戻るべきです。こうすれば、少なくとも三石までは車の排気ガスを吸わずに済みます。ただ国道にも良いことはあります。海岸の眺めです。太平洋の波の音が気持を切り替えてくれます。途中には三石の道の駅があり、休憩所としては最適です。商店や自販機も程よくあるので、今までの山の中とは安心感も違います。静内の町を抜けると、出発した新冠はもうすぐです。

レコードの湯の看板猫

よってきます

帰りに新冠の「レコードの湯」に寄りました。弱アルカリのつるつる温泉です。玄関前に置かれている巨大な日高石が見事です。人なつこい看板猫も可愛いですよ。

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