留寿都経由の羊蹄山周回

京極側からの羊蹄山の眺め

もうすぐ秋の羊蹄山

羊蹄山は蝦夷冨士とも呼ばれる北海道を代表する名峰です。独立峰であるこの山は最短40kmちょっとで周りを一周することが可能ですが、近年のニセコ人気でいずれの道も交通量は多く、自転車で走るのはちょっと不快です。今回何とかこれを回避して周回的ないかと考え、留寿都側に少し遠回りをするコースを考えてみました。
当日は秋晴れの素晴らしい一日でした。札幌を早朝に出発し中山峠を経て京極道の駅を起点にしました。ここはふきだし公園として有名で、北海道一の湧き水があります。早朝の駐車場は流石に空いてましたが既に水くみの人がおりました。車は山側の、湧水に近い駐車場に停めます。道の駅側は日中になると混み合うので、なるべくこちらを使うべきでしょう。湧水の湧き出し口も近いですし。ボトルに名水を詰めて出発します。

赤い靴のモデルとなった女の子の像

赤い靴のモデルとなった女の子の像

駐車場からは少しの間羊蹄山にそって真狩側へ進みます。少しの登りがありますが、晴れていれば右には羊蹄山が間近に迫って見えます。適当な道を左に下ると一本下の平坦な道にでますのでこれを右にとって喜茂別の方向へ進みます。やがて真狩と喜茂別の近道に行き当たりますのでこれを左にとれば、羊蹄小学校跡地を左にみて尻別国道276号の信号機はすぐです。これを右にとって尻別国道を喜茂別側に進みます。ほんの少し走ると山陰に道々257号が分岐します。これを見落とさないで下さい。山陰に標識もなく分岐するので思わず通り過ぎます。
この道は尻別岳やルスツリゾートのある橇負山の裏を回るのですが殆ど通る車はありません。道は留寿都の高原へと上って行きます。登り切って少し下ったところでT字路になり、左が留寿都です。両側にジャガイモの種苗生産センターが拡がります。シスト線虫予防のため立ち入り禁止が厳重ですから絶対に入らないこと。ゆるい登りの後一気に下ると道々66号とのT字路になり、右はユリ畑の中を真狩へと進む道になります。今回は左折してすぐに国道230号にぶつかります。右折して次の信号の交差点が「赤い靴公園」で、童謡赤い靴のモデルとなったお話しにちなんだ銅像が建っております。トイレあり水も出ますので休憩するのが良いでしょう。

途中で農道が右に分岐します

途中で農道が右に分岐します

この先ですが、まともに国道を進むと交通量が多くて不快です。これを避けるため回り道に道々560号を使いました。赤い靴公園から一本洞爺寄りの信号機(歩行者用の横断信号は除く)を左折です。道は一気にポンヌッキベツ川へと下り、今度は一気に対岸を上ります。貫気別という川は台地状の地形を流れているので地図ではあまり感じませんが、実際に近づくと意外に深い谷を作っております。恐らくこれは流れている台地の地質に依るものなのでしょう。専門ではないので全くの想像ですが浸食されやすい柔らかな地質の上を流れているのではないかと思います。登り切ったところで農道が右に分岐します。(写真参照)今回はこれを使って五ノ原へ入って行きます。再びポンヌッキベツ川を渡ると、急な坂を一気に上って再び国道と交差。そのまま渡って農道を進みます。この辺を五ノ原と呼ぶようですが、畑の中の一本道でとても美しい。車はほぼゼロ。北海道を体感できる道です。やがて十字路となりますが、直進します。道々230号です。交通量はやはり極めて少ないまま。農業用のトラックがたまに通るくらいでしょう。酪農や畑作の農家が点在する中を御保内(オホナイ)集落まで進みます。今回初めて知ったのですが、ここにはへき地保育園というものがあります。ちょっと名前に違和感を覚えましたが、厚労省の制度にある正式な名称なのですね。間もなくT字路となります。道々97号です。真狩方面は右折。左は豊浦へと続きます。交通量は少し増えますが、まだ大したことはなし。平坦な道が登りに掛かる前に桜川への道が左に分岐します。今回はある目的もあって直進しましたが、これを左にとるのも車が少なくてよいコースです。いずれも路面は良いです。坂を登り切ると一気の下りで真狩市街に至ります。道の駅は右折して300m程。さらにこのまままっすぐ進んで真狩川を渡ると、羊蹄山を一周する道々97号に突き当たります。左折して一般的な羊蹄周回ルートに乗ります。
交通量は一気に増えます。今までとは全く別次元です。観光シーズンとなると次々と車が流れてくる感じ。

直系30cm位の厚めのピザです

直系30cm位の厚めのピザです

羊蹄の湧き水とカフェ

羊蹄の湧き水が流れている

秋田犬ですが大人しくて可愛い!

秋田犬ですが大人しくて可愛い!

今回の目的の一つが、真狩の湧き水付近のカフェ探訪なので仕方がありません。この辺には人気の蕎麦店や可愛いカフェなどがいくつかあります。程なく目的のカフェ到着。犬、ネコ、山羊、馬、動物が沢山いる面白い所です。蛇口からあふれる羊蹄の湧き水も嬉しいところ。今回はピザをいただきましたが、近頃流行の薄いヤツではないガッツリ系で野菜たっぷり。距離を走る身としてエネルギー源には嬉しいところでした。今回はここの他にロバのいるカフェなどもあります。更に先ほどの桜川の方から裏道をたどれば、有島ダチョウ牧場という不思議な場所もあります。実は今回97号をニセコへ向けて下る途中の道から脇道に入ってこのダチョウ牧場まで戻ってみたのですが、牛が放たれている横にダチョウが歩き回っている、というのは恐らく他にはないのではないでしょうか。その不思議な光景が、羊蹄山をバックに広がります。ここにはダチョウの卵で作ったどら焼きというのもあるようです。
さて下ってニセコ道の駅で左折すると、いよいよ国道5号線、一級国道です。車多し。今までが今までだけに一転不快この上なし。アップダウンを数回して俱知安に下ると市街地に入る直前に京極への分岐となりますのでこれを右折。後は道なりにまっすぐ進むと京極道の駅に戻ります。途中に蕎麦店などあり。
周回70km程度ですが、思ったよりアップダウンがあり、距離の割には走りごたえはあります。

CatEyeAtrasの地図はここ。ただし途中でスイッチを入れ忘れてログが途切れていますし、最後は電池切れで終わっているので、俱知安付近から先はログがありません。それに留寿都市内で迷ったログや有島ダチョウ牧場へのログも含まれてます。

ニセコ酒造の招き猫です

ニセコ酒造の招き猫です

おまけは俱知安にあるニセコ酒造の猫。美しいネコです。