日高峠から赤岩青巖峡へ

福山トイレ存続の危機?

福山トイレ存続の危機?

夕張から日高町を経て十勝清水に至る道は、樹海ロードと呼ばれる山道です。主に鵡川と沙流川の上流域をつなぎながら進み、特に穂別の稲里から日高町までの鵡川の上流部では、尾根を越えながら支流を渡って道がつけられているので、下ったと思うとすぐに登りになるという、自転車にとっては過酷な道で、日勝峠とならんでまさにこの道の核心部でしょう。およそ40年前に初めてこの道を越えたときにはまだ猛烈な砂利道で、対向車が飛ばした石でフロントグラスを割られた苦い経験があります。今回この核心部の端に当たる部分からスタートして、日高町、占冠町と周回する短いルートをたどってみました。

今はなき樹海園跡地

今はなき樹海園跡地

当日は早朝に札幌を出て高速でむかわ穂別インターまで。ここから国道274までは穂別ダム湖の横を暫く走らねばならず、夕張インターで降りた場合と比べてあまり得した感じはしません。まあ穂別ダム湖の眺めを楽しんだ分良いか。今回の出発点はここからずっと日高寄りなので、まずは合流点を左折し国道274を進みます。長大な稲里トンネルをぬけて下ると福山地区で鵡川本流を渡ります。民家はほぼなし。かつて旦那の経営するガソリンスタンド横で元気のいいおばちゃんがやっていた樹海園というラーメン屋があったのですが、今はここも廃墟となっていて向かい側の廃校跡の駐車帯にトイレがあるだけ。そのトイレもどうやら存続が危ういようです。水は出るようですが飲み物などはなし。福山大橋を渡ると登りとなり、モツト、福山、穂高の連続トンネルを過ぎて下りきった所が名石駐車場となります。今回はここが出発点。結構広いですがトイレも含めて何もありません。あるのは日高の名石がゴロゴロ置いてあるだけ。ゴミも多い。もう少し整備したら名石も生きるだろうに残念。ここで自転車を組み出発です。

朝の日高道の駅

朝の日高道の駅

ニセイパオマナイ川を渡るとすぐに登りです。ここでアクシデント発生。後輪が変な音を立てていると思ったら見事なパンクです。チューブを交換。春はやはりガラスなどが多いのでよくパンクします。予備チューブは二本は持った方が無難です。この登りは大したことはなく、一旦下って支流を越えると日高トンネルを経て、一気に日高町へと下って行きます。今回進む予定の国道237号は交差点を左折ですが、まずは直進して久々の道の駅を見ます。ここは確か世界のタバコを置いている不思議な店があったはずなのですが、残念ながら時間が早くて拝むことはできませんでした。本日は時間がたっぷりあるのでしばしセイコーマートのコーヒーを楽しんで山の空気を満喫です。幸い天気は良く、駐車場は熟年ライダーの巣になっておりました。
いつまでものんびりしたかったですが、そろそろ出発。日高峠の登りです。先ほどの交差点まで戻り右折すると登りが始まります。左に針葉樹林帯、右は切り通しの土手が続く道は程よい登りが続き、比較的快適。それほど苦労せずに日高峠を越えます。ここから占冠への下りは美しい道でした。特に双珠別付近は緑と花のあるのどかな場所で、快適な下り基調も手伝って疲れを忘れさせてくれます。占冠インター入り口を過ぎると程なく占冠道の駅の交差点が見えてきます。

しむかっぴーのお菓子

お菓子もあります

本日二度目の休憩。休んでばかりです。ここもライダーの巣状態。道の駅はそろそろ開いてました。ここの観光案内で道々610号占冠穂別線の福山側の情報を聞いてみました。やはり結果はがっかり、という物。朝の出発時点で確認した福山のゲートからニニウにむかう部分は今後も開通する見込みがないとの事。途中の路肩が崩れているらしい。といっても完全に崩落しているわけでもないでしょうから、まあ徒歩か自転車ででも探検してみるのは良いかも知れない。ちなみに赤岩青巖峡側からニニウまでの道は途中のゲートまで入れるはずです。しむかっぴーというキャラクター商品あり。ここでは鹿肉そぼろのお握りというのを発見。いつか食べてみたい。この他飲食店がいくつかやってました。

しむかっぴーテーマソング

テーマソングもあります

この先は道々136号を進みます。この道こそ永遠の開かずの道々「夕張新得線」の一部になります。赤岩トンネルを経て赤岩青巖峡までやや下り基調。赤岩橋を渡ると右に岩場がありロッククライミングを楽しむ若者が集まってます。ここからは道々610となり、ニセイパオマナイ川に沿っての上り基調の道が名石駐車場まで続きます。左手に見えるニセイパオマナイ川は岩がゴロゴロとした流れ。開放感のある道です。
30kmちょっとの軽いコースでした。

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