ホロホロ峠から美笛峠へ

苫小牧、白老地区は札幌から近くアプローチが容易です。秋以降は天候が比較的安定するのも嬉しい所。以前今回と逆回りで周回したことがありますが(2019年8月17日)、今回はホロホロ峠を登って美笛に抜け、樽前の裾を下る逆ルートをたどってみました。

当日は石狩、後志方面は雨ではっきりしない天候でした。急遽太平洋側を走ることに変更。苫小牧西インターまで高速で入り、どこかに車を停めようと物色していると、インターから出て国道の手前道々784号を白老側に曲がって駒澤大の手前に北星公園という公園がありました。ここの駐車場に車を止めました。

出発して程なく錦大沼との分岐のT字路となり、左折して線路を渡り車の多い国道36号をたどります。海岸の道は所々路肩に砂がたまっていて気をつけて走ります。程なく白老市街への分岐を右にたどり市街へと入って行きます。白老は新しく建設中の「民族共生象徴空間ウポポイ」で盛り上がってます。駅の手前で右折して線路を渡ると建設中の国立博物館が目に飛び込んできます。流石にデカい。今までのアイヌ古潭とは別格のサイズです。白老駅のトイレに寄って先を急ぎます。

ホロケナシ駐車公園トイレ

ホロケナシ駐車公園トイレ

程なく大滝へ右折の標識が出ますから、白老川沿いの道々86号に入ります。じわじわと上り基調の道を行きます。路面は荒れておらず、車も時々通る程度で快適。沿道は酪農農家が点在するといった道です。御料地橋で白老川を渡ると森野地区です。北海道一雨の多い土地ですが、何故かこの日は晴れのうちに通過できました。ホロケナシ駐車公園があり、トイレと自販機があります。

ホロホロ峠手前の見事な滝です

見事な滝です

この先は三階滝まで補給は全くなし。白老川を更に二回渡ると、いよいよホロホロ峠の登りに掛かります。鹿が驚いて逃げて行きます。野性味あふれる道です。最後は素晴らしい桟道の連続となって眺めが素晴らしい。左にはホロホロ山から落ちてくる滝が何本か望めます。最後は高原状となった峠を越えますが、峠自体は覆道でカバーされていて眺望は望めませんので手前の四季彩駐車場が休憩場所となります。

ホロホロ湧水

軟水です

今回はここで心配していた雨が降り出し、峠の下りは遂に一時本降りになりました。しかし幸いこの日の雨はこれまで。三階滝を過ぎる頃には再び晴れとなり、長流川を渡って国道453に出て右折です。上り基調ですが追い風に助けられて快適に進みます。途中の三叉路は広島峠からの道で右折です。これより道々276号となります。程なく道の駅フォーレスト大滝が見えてくる、はずでしたが何故か道の駅の看板がいつまでたっても出ない。普通は2km手前に予告看板が出るはずです。と思っていたら「きのこ王国」の大看板が見えてきました。これはおかしい、道の駅はきのこ王国のとなりのハズ。さて?

きのこ天丼

きのこ天ぷら大盛!

着いてみるときのこ王国は車で賑わってましたが、隣のフォーレスト大滝のログハウス前は車無し。これは一体?どうやら休業中の様子です。後で調べると、老朽化により建て替え予定との告示が出てます。立派なログハウス風の建物で老朽化するほど古かったか一寸疑問ですが、真相はどうなのでしょうか。フォーレストのピザパイが目当てだったのですがあてがはずれて、きのこ王国の食堂でキノコづくしの食事を摂って出発となりました。ここにはホロホロ山の湧き水が自由に汲める場所もあります。軟水の美味しい水です。

この先の美笛峠の登りは実にあっけなし。あれあれという間にトンネルとなって終わりです。支笏湖への下りは快適そのものですが、この道、結構大型車が多いのです。トレーラーに抜かれるのは一寸おっかない。太平洋側から千歳への近道なのですね。良い道ではあるのですが車にはご注意を。

支笏湖岸は、対岸の支笏湖温泉のほうはフラットですが、こちら側は湖岸が切り立っている場所があるため高巻く所が何カ所かあって、思ったよりアップダウンがあります。眺望もあまり望めず気分的にはあまりよろしくナシ。道はまあまあ良いのですが、この日は舗装の補修のためにアスファルト表面が削り取られた状態の場所が頻繁に現れ、ロードバイクには一寸不快でした。

ゴミを捨てないでの看板

切実な訴えがシミルゥ

モーラップキャンプ場を過ぎると道はグンと上って樽前錦岡線(道々141号)分岐となります。右折して最後の登りです。ゴミを捨てるなと言う主旨の素敵な看板が目にとまります。樽前の裾野を横切る様に上って行くと、やがて樽前登山口にいたり、ここが本日の登りの終点となります。後は道なりに心地よい下りをたどって、朝おりた苫小牧西インターをかすめて出発点に戻ります。

距離は丁度100kmで、一日の楽しみにはぴったりでしょう。