ニセコパノラマラインを行く

ニセコパノラマラインというのがどの辺りをさすのか、今一つはっきりしませんが、道々66号岩内洞爺湖線のニセコ周辺部分をさすのがまあ一般的でしょうか。あるいはこれに途中から合流する道々343号を継ぎ足せば、まさにニセコ・羊蹄山のパノラマを眺めながらの道行きです。ニセコの定番コースであるこのコース、自転車で走るのも素晴らしいですが全行程を走り切るにはかなりの登りに耐える覚悟がいります。今回は小沢駅をスタート地点として、岩内の手前から道々66号に乗り、神仙沼を越え、チセヌプリの肩を越えて湯本温泉へ一旦下り、そこから五色温泉へ登りなおして俱知安へ抜ける周回ルーとを回って見ました。一部を除くと意外と車が少なく快適に走れます。

当日は良い天気で風は都合良く変化して終始追い風気味という絶好のコンディションでした。かつて岩内線が分岐していた交通の要衝であった関係で、小沢駅の駅前はかなり広い空き地になっております。ここの隅に車を停めます。本来の計画ではここから少しワイスの方向に進んで道々606号老古美小沢停車場線をたどろうと思ってましたが、同行者がコンビニがないルートは不安というので国道276号を宿内まで進み左折して道々606号に出る方法を採りました。

国道は路面も良く追い風に乗って好調に進みました。軽い登りも何のその。程なく宿内交差へ。ここからは交通量はゼロ。畑の中の緩い登りが心地よい。道々606はアップダウンが結構ある道ですが、目指す道々66号までの距離はたいしたことなく程なくT字路が現れました。交差点にはかなり広い駐車公園ありトイレも完備。休むには申し分なし。新形コロナで飲食禁止の看板あり。といっても誰も居ない広場ですからその恐れもないでしょう。花見の季節にでも人が集まるのでしょうか。一休みしてトイレを使います。

ここからがパノラマラインの始まりです。じりじりと登りが始まります。暫くは横に水が湧く音が響き爽やかな林の風が心地よい。やがて水脈を離れて尾根道となり道がジグザグを切る様になると登りは更に厳しくなりますが、今度は眼前に岩内岳、雷電山、目国内といった山々が屏風の様に連なって目を楽しませてくれます。ジグザグが終わる頃に新見峠への分岐が現れ、道は神仙沼へ向かって斜面を横切る様に続きます。

神仙沼駐車場は流石にかなりの車が来ていました。特にバイクの連中が大勢集まり賑やか。人混みをさけてカロリー補給。ここからチセヌプリの肩を越えるのですが左にはニトヌプリの大湿地が拡がる中を進みます。だらだらとした登りに一寸疲れを覚えた頃に最高点を超えると、一気に湯本温泉へと落ちて行きます。湯本の手前で五色温泉への分岐が出ますから左折。再び登りです。途中に休憩できる駐車帯あり。やがて右にアンヌプリが見えると最後の覆道が現れ五色温泉はもうすぐです。ここから最高点まではもう少し辛抱です。火山性の地質に湿原が拡がる峠付近はお花畑となって和みます。

この先花園までは一気の下り。衝突に中止しながら軽快に下ります。俱知安は近隣一の町でここで昼飯としました。ここもコロナの影響でインバウンド景気は吹っ飛んでしまい国内の観光客も激減し一時の勢いがありません。入った寿司店の天丼の盛りが素晴らしかった。でも客がいない。カウンターにはビニール張りで座れない。全く気の毒でした。

俱知安からは素直に国道5号をたどって小沢に戻りました。途中の俱知安峠は峠とは名ばかりのあっさりした登りです。あとは小沢まで程よい下りが続き気分良く走りきることが出来ました。

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