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オロフレ峠からホロホロ峠

橘湖入り口 後ろはカルルス温泉

橘湖入り口 後ろはカルルス温泉

オロフレ峠は北海道有数の峻険な峠として有名です。かつては落石が頻発する悪路を越えることはちょっとした冒険であったようです。道路が付け替えられて往時の様な事はなくなりましたが、海抜ゼロから900mを一気に上って行く厳しさは、今回乗ってみて改めて感じました。

当日は早朝に家を出て白老へ向かい、白老インターを出て国道36号に出ました。国道沿いに右折して車を止められる場所を探します。海岸沿いはどこでも止められそうに思いますが、意外と私有地が多くて悩みます。この日はフウベツ川の土手の上に車を乗り入れて自転車を組みました。

カルルス温泉側からオロフレ峠を望む

カルルス温泉側からオロフレ峠を望む

国道沿いに登別まで10km程を流します。車の量はまあまあといったところ。道は細めですが路面の荒れはそれほどでもないです。虎杖浜過ぎで少し上りますが、ほぼフラットな道で登別へ。市街中心で右折して登別温泉への上りに掛かります。朝と言うこともあって車は少ない。静かな立派な道です。補給はこの辺りで終わりになりますからコンビニに用のある人はここまでで済ますべき。道はドンドンと上って行き、右に大きな鬼の像が見えて登別に来たことを実感します。暫く上ると「カルルス温泉」の表示が出ますからここを左折です。すぐに登別川の支流を遥か眼下に望む橋を渡って最初の上りが始まりますが、傾斜はまだたいしたことはありません。左に中華風の庭園の廃墟が見えてきます。天華園です。往時は相当に立派な施設だったと想像できますが、瓦がはげてそこに草が生えています。かなりの間放置された風情です。

オロフレ峠の旧道

オロフレ峠の旧道

上りは「新登別」という小さな温泉集落まで続き、一旦一気に下ってカルルス温泉へと向かって行きます。登別川を大きく高巻くような道と言うことになります。再び登別川近くまで下りきったところがカルルス温泉です。この直前には橘湖への入り口もあります。ここは日本で唯一の私人所有の湖です。カルルス温泉は、数件の宿のある山の温泉場で、昼であったせいもあるのでしょうが歩く人もなく、ひっそりと静まりかえっておりました。駐車公園があってトイレも完備。自転車用のラックももうけられておりました。休憩にはもってこいの場所です。これを過ぎるとまともなお休み場はありません。

オロフレ峠道路史碑

展望公園にあるオロフレ峠道路史碑

ここからがオロフレ峠の真骨頂となります。傾斜は次第にきつくなり、ここまでの疲れも手伝って速度は全く上がりません。谷間から尾根筋に上って行くと次第にオロフレの岩肌の荒々しさが姿を現します。交通量はそれほど多くはなく、逆にこれ以上少ないと熊でも出るのではないかと気味悪くなるほどなのでちょうど良いです。観光用の車がほとんどのようなので恐らく平日なら寂しい道ではないでしょうか。途中で休んでいたときに少し離れた道路脇でガサガサと大きな音がしました。鹿か、あるいは熊でしょうか。そんな道です。

覆道がいくつか現れるとオロフレトンネルが近づいてきた証拠です。トンネルの手前は峠を望む最後の場所になります。オロフレトンネルは覆道からつながっており、やや下り基調の1kmほどのトンネルです。しかし上りはこれで終わりではありません。トンネルの向こうの展望駐車場を過ぎた後もだらだらとした上りが峠の展望台分岐まで続きます。ここの標高がおよそ900mです。

優徳のカフェAivalley

カフェ Aivalley

そしてようやくこれを過ぎると久保内に向かって一気の下りが始まります。快適な下りです。黙っていても40km/hrは出ます。休日はそれなりに車がいますから調子に乗らない方が良いです。下りきった辺りには良い感じのカフェなどあってちょっとした観光地気分ですが程なく普通の畑作地帯に入ります。長流川左岸には道がありますが損壊していて現在は通行止め。従って少し壮瞥町側に戻って長流川を渡る必要があります。この場所でのGPS高度は150m程。一気に750mあまりを下ったことになります。国道453号を大滝の方向へと進みます。上り基調の道であり速度は余り上がりませんでした。おまけに向かい風。途中に蟠渓、北湯沢と温泉が続きますが、いずれも満足な店はありません。蟠渓にトイレと東屋のある小公園があり、休憩にはちょうど良いです。また北湯沢から大滝にかけては食堂が数件あります。また北湯沢を過ぎて優徳地区にはおしゃれなカフェがありましたので寄ってみました。赤い蜂蜜が売っており、ボトルも中々おしゃれです。

白老川上流の支流の滝

白老川上流

大滝村を過ぎれば三階滝への分岐はすぐです。橋の上から眺める三階滝川の清流にしばし心を落ち着かせ、これまでの上りの疲れを癒やしてもうひとがんばりです。三階滝公園まではだらだらとした上り基調で、ここから最後の峠越えに掛かることになります。ホロホロ峠といいます。標高は600m程なので、こちら側からの上りは300m程度です。それでも既にかなり疲れており、最後の上りは応えました。登り切るとおきまりのトンネルとなり通り抜けたところには四季彩駐車場という広場があります。この先は白老側の一気の下りが待っております。途中白老川上流の支流をいくつか横切りますが、中には見事な滝となっているところもあり、しばし自転車を停めて見入るのも良いでしょう。また一部の道は急斜面に桟道となって掛かっており、ガードレールも低めなので高度感が抜群です。間違ってガードレールを跳び越えるような事は絶対にしないで下さい。最後の白老川の橋を渡ると道は森野の辺りから牧場に囲まれるようになり、やがて左右の山が海に落ちる所が遠く望めるようになると白老が近いことを感じます。最後は今朝降りてきた高速道路の入り口をかすめて出発地点に戻ります。

総距離は約100kmちょっとですが、総登坂高は1500m位になります。

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西洞爺、大和ループ橋を巡る旅

伏見橋崩落による通行止め

伏見橋崩落による通行止め

ループ橋は高速道路など交通量の多い太い道路のものは都会でよく見るわけですが、山間の集落の農道などで急峻な尾根の上に道を通すときなどにも時々使われているのを見かけます。地図で見ると道が輪になっていて思わず行ってみたくなります。洞爺湖の西、豊浦町大和地区にはこのような見事なループ橋があります。これをコースに組み込んで走ってみることにしました。

洞爺湖からの出発と言うことにして、まずはどこに車を止めるか考えます。洞爺湖の外輪山の上に停めれば、あの湖水から外輪山へのの大変な上りは回避できるでしょう。洞爺湖の湖岸近くに停めれば、最後に洞爺湖の青に飛び込んで行くような下りが楽しめ、その後は美しい眺めに癒やされるでしょう。どちらが良いかは難しいところです。洞爺湖外輪山上には洞爺道の駅がありますので、ここを利用するのが無難でしょう。湖岸であれば水の駅やその周辺の公園、キャンプ場付近の駐車場が良いでしょう。今回は水の駅からの出発にしました。

豊浦大和地区ループ橋

目指すループ橋です

まずは水の駅で自転車を組みます。今回はコース上に一部砂利道がある事が分かっていましたから、重たいことを覚悟でMTBを持ってきました。後ろには荷台とバッグが付いて念のための修理具、水と食料で、まあロードバイクの倍近い重量になりました。

まずは水の駅から少しだけ洞爺湖温泉側に南下して道々285号を右折し、つづれ織りの道を上って国道230号に出ます。途中は別荘と思われる建物があって優雅な雰囲気。車は朝と言うこともあってほぼなし。高度が上がると左には洞爺湖が美しい姿を現します。一気に150m位上ります。登り切ると国道を左折です。少し走ると「成香」というバス停が見えてきますから、ここの農道に右折します。周囲は農地や牧場が拡がり美しい道。車はほぼいません。暫くすると道々285号と交差。これを左に折れると豊浦に向かいますが、今回は直進してみました。地図上ではこれから「胆振西部広域農道」に入り、その続きに目指すループ橋があるからです。所がこの日は思わぬ障害が待っていました。実は成香から時々目に付いていたのですが、「橋が崩落してニセコ方面には行けない」という看板があったのです。ただどこの橋が落ちているのかは書かれておらず、どこが通れないのかも分からず、でしたので、とりあえず進んでみたのでした。道が伏見地区を過ぎた辺りから更に詳しい看板が出現。どうやら今進んでいる道が通行止めらしい。ここまで来たら崩落した橋を見てやろうと意地になって道を詰めました。しかし最後は崩落箇所のかなり前で通行止めとなり、ゲートをくぐるのは流石にためらわれましたからここで写真を撮って引き返しました。後で調べたところ崩れたのは伏見橋という橋で、崩落が平成26年11月の事らしく、橋脚のある地盤が侵食されたための崩落らしいので開通はいつになることやら分からないようです。

熊の糞

砂利道の前から熊の糞がお出迎え

さて引き返して大きく迂回することを決意して、まずは花和地区へ出て道々285号を豊浦方面へと下り、桜地区で道々97号へと右折して北上しました。道は大和地区手前で貫気別川に最も近づく場所が最低点で、この先はじりじりと上りになります。大和地区のわずかな集落(満足な店などはありません)を過ぎて暫く行くと、漸く目指す「胆振西部広域農道」の続きと交差します。左折してすぐに目的のループ橋が見えてきます。両岸が迫ってくるような谷筋の遥か上空に弧を描くように橋が架かっている様は中々に美しいです。おまけに車がほぼゼロというのも嬉しいところ。ゆっくりと谷の左岸を上り、右岸に弧を描くような道をじりじり詰めるといよいよループ橋の上に出ます。橋からは眼下に細い谷筋が望め、絶景とは言えないまでも爽快な風を感じることが出来ます。

道々の砂利道部分

入り口はフラットな砂利

この先は山梨地区まで上り基調の道が続き、高原の平野状となると山梨地区です。ここから道々914号を真狩方面に進むことにします。先ほどの道々97号の上流に戻る道です。初めは素晴らしい道ですがやがて普通の細めの道々となります。それでも車の通行量は圧倒的に少なく快適な道です。オロウェンヌキベツ川が近づく辺りで砂利道となります。初めはフラットなダートで後半は少し折れ曲がる上り道になって、最後は畑の中にぽんと飛び出る感じで終わります。おきまりの熊の糞があるなどやや野性味あふれる道々でした。神里地区で道々97号に合流すると左折してちょっとで今度は右折です。道々230号「三ノ原ニセコ線」です。平坦な台地状の上を淡々と駆け抜ける感じの道です。交通量少なし。極めて快適。三ノ原小学校の所で右折して道々777号に入ります。右折しないで国道に出る方法もありますが、こちらは交通量が一気に増えますし、貫気別川で大きく下ってまた上ることを強いられますので快適さという点ではどうでしょうか。ただ道々777号から貫気別川を渡って洞爺湖側に戻る地点は余り多くはありません。この点も注意しておくべきです。貫気別という川は思いの外深い谷を作っているのです。車が少ないせいか「熊出没注意」の看板が目立ちます。中にはつい前日に目撃情報有りの看板も。結構良い道なのにこれですから驚きです。

熊出没注意

げっ!一昨日の出没ですか

道が貫気別川を渡る手前の分岐を左折しました。入り口はしっかりした舗装道路です。しかし貫気別を亘る頃から砂利道となり、さらに激しい上りが始まりました。貫気別の浸食した谷から洞爺湖外輪山への上りです。これは堪えます。距離はたいしたことありませんが、砂利道で後輪がスリップするくらいのかなりの傾斜があります。熊の恐怖もあり早く通過してしまおうと気が焦りました。ただ道自体はかなり古くしっかりしたものの様で、それなりに利用されているのか、道に草が茂るようなこともなく、走る上では道が途切れるのではないかと不安にはなりませんでした。最後は香川地区の畑の真ん中にポンと飛び出すように登り切って終わりとなります。ほっと一息です。

最後の急登

ジグザグの急登です

ここからは国道まで一走り。洞爺湖道の駅で一休みして、最後は武四郎坂を一気に下って洞爺湖に飛び込むようにゴールを目指すこととなります。

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札幌〜夕張周回ルート

札幌発で八の字型に夕張までを周回するルートです。行きはエルフィンロードを使って北広島まで抜け、長沼から最短のコースである由仁、継立、日出から山登りをして夕張。戻りは三川国道を経て、途中から車の多い道を避けながら栗山、南幌、野幌を経て戻ります。このコースは思いの外車に悩まされない良いコースだと思います。距離は160km位です。

馬追温泉

馬追の鉱泉

札幌を出るまでは色々とコースが考えられますが、私はいつも北一条通からでて瑞穂大橋を渡り、東札幌の地下鉄付近から自転車道路に入ります。いわゆるエルフィンロードの始まりです。今年は櫻が早くて早朝のランニングや散歩の人たちも沢山いる中を気をつけながら進みます。自転車の駅はまだ開いていません。ここはそもそも早朝は開けていない上に冬期の閉鎖が解けるのも5月の連休からになります。北広島手前で線路を越えると国道への出口は左手の森が切れる地点になります。ここから自転車は右通行の指定が出ますので分かるはずです。左にでて自転車道を分かれ、道を下ると国道274に出ることが出来ます。

由仁の三叉路の仏像

由仁の三叉路の仏像

ここから暫くは車の多い道となります。車道の嫌な人は歩道を走っても大丈夫。人はほとんどいません。千歳川手前には防災センターがありトイレを借りることも可能です。千歳川を渡ってすぐの三叉路を左にとれば長沼への道々3号になります。幅は狭まりますがそれほど不快ではないです。途中「西長沼ポケットパーク」という駐車場がありトイレもあります。長沼の交差点を右にとって町を抜け、「あいチュらんど」というソフトクリーム店の所を左に進のが正しいルートです。早朝からアイスを食べている人がいましたが、ソフトクリームはあとの楽しみに取っておきましょう。

レストランおおやま

レストランおおやま

ここからは馬追丘陵越えに入って行きます。きつい上りではないです。途中に馬追の鉱泉があります。静かな宿で、入り口に沢山人形が置いてあるはずです。登り切って一気の下りで由仁町に入って行きます。左折して由仁国道234号に入ります。また車の流れが増えますが少しの間の辛抱です。やがて夕張川を渡ると、栗山へ向かう国道とわかれる三叉路に至り、これを右(直進気味)に進めば夕張への一本道です。三叉路の地点には不思議な仏像が立っております。道は継立を過ぎ、左手に駐車公園が見えます。「みちみちトイレ」という変な名前のトイレがある場所で一休みにはちょうど良いです。この後は日出を過ぎると暫く集落が途切れ、夕張への上り道に入って行きます。200m位の上りでちょっとした達成感が味わえます。この辺の道は新しく付け替えられたので素晴らしいです。ただいつもの事ですがガラス片などが多く、清掃は追いついていない感じです。登り切るとトンネルとなって、夕張への入り口である鹿ノ谷地区に至ります。左に進んで更に上ると夕張市街に至ります。

河岸段丘の滝

河岸段丘の滝

まずは夕張駅にて一服。駅には観光協会の売店がありますが目新しいものはなかったです。今回はここでアクシデント。なんとパンクです。以前も同じ場所でパンクしたことがありました。なにかこの道に秘密でもあるのでしょうか。修理をして清水沢へ向かって下り基調の道をたどりました。今回の中間目的地は沼ノ沢駅のレストランおおやまさんです。ここで長いもハンバーグを食べて前半を終了としました。

後半はまず下って新夕張へぬけ、ここから三川国道274号を進みました。この道が今回で最悪の路面でした。春で補修が終わっていないこともあるのでしょうが、ともかく路肩の穴がひどいです。おまけに併走する高速道が開通して以前ほどではないとは言いながらも、日勝峠に至る大動脈ですので車は多いです。アスファルトの穴にタイヤを取られて転倒でもしたら大事故になりそうな嫌な感じです。さらに悪いことにこの日は帰りが向かい風で強風というタフなコンディションでした。川端の夕張川の橋までは逃げようがないのでひたすら我慢です。橋の手前を右にとると交通量はぐっと少なくなります。道々477号です。途中左の河岸段丘の壁に滝のように水が落ちるのを見ました。こんな所に滝があったのかとしばし眺めてしまいました。恐らく農業用水路からの水が滝のようになっているのでしょう。水の多いこの時期だけの眺めかもしれません。一つ目の大きな道を左に取ると再び三川国道と出会いますが、この辺は交通量がそれほどでもないです。かなりの車が川端から追分の方に分かれて行くせいです。道なりに進むつもりでしたが、途中から道々602号山桝道に入ってみました。旧知の道だったこともありますが、「Gallery Teto2」という面白い看板に惹かれたことも理由です。看板が出ていたので寄ってみました。古い民家をつかった小さな焼き物とガラスのギャラリーです。猫がいました。

ギャラリーteto2

ギャラリーteto2

この先はひたすらの向かい風に耐えて由仁に抜け、夕張川を渡る裏道を通って、栗山の駅前に出ます。後は南幌へ抜けます。小林酒造の酒蔵を左手に見ると再び夕張川を渡りひたすらまっすぐですが、長沼からの道々45号と交差したあと、すこし注意が必要です。というのはこのルートは過去の夕張鉄道の跡地なのですが、北長沼と南幌町の一部だけが町の区画に沿うような形でルートが変更されているのです。大きな縮尺の地図で見るとよく分かります。さらに面倒なのは北長沼郵便局の付近の標識が「南幌方面右折」になっていることです。実際は直進して斜め右に曲がるのが最短なのです。同じ事が南幌の町の中でも起こります。町の入り口で右に道なりにカーブしますが、これをどつんまりまで進のが正解です。

町を抜けると南幌温泉を右に見て、程なく千歳川を渡ります。渡ってすぐの三叉路を左へ。直進すると江別です。後は道なりに進み、信号のある道々46号を過ぎると野幌の駅裏に入って行きます。直進しても線路を越えられませんので適当に左に折れて道々128号の白樺通りに入ります。これを使って国道12号を渡り、どつんまりを左へ。三番通りといいます。最後は大麻から北郷への道に抜けて札幌へと戻ります。

 

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BROMPTONで支笏湖へ

札幌から山越えで支笏湖へ向かうコースは、「シコる」という言葉があるほどで、この町の自転車乗りには極めてポピュラーなコースです。そのため今まで取り上げませんでしたが、今回高級ママチャリともいえるBROMPTONで走って見ました。理由は最後にサッポロビール庭園でビールを飲んで帰ってこようという計画だからです。このかなり重たい、内装3速の内部抵抗の高い自転車で山道を走ったらどういうことになるのかという興味が第一ですが、思い立ったらすぐに出かけられますし、なんと言っても最後に汽車に積むときの気楽さは、他の自転車にはない魅力です。最大の不安要素はパンクです。一応パンクの修理の用意はしてありますが、こいつのタイヤの取り扱いは少々やっかいで、特に後輪がイった場合は外装変速機とチェーンテンショナーを兼ねる独特の構造の装置を外さねばならず扱いがかなりやっかいです。幸いブロンプトンのタイヤは結構パンクに強い感じではあります。まあ最悪の場合は引き返すなりバスに乗ってしまうなり、逃げ道はあるでしょう。そういった気安さもある意味この自転車の強みです。使用したのは6段変速通常フレーム(チタンではない)のP型ハンドルです。

真駒内にある竜神塚のお祭り

竜神塚祭り

当日は二週続きの早起きがいやだったので普通に起き、コーヒーをゆっくり飲んで9時過ぎの出発。ミュンヘン大橋を渡り、自衛隊を左に見て進み、真駒内から国道453をたどることにします。真駒内の中央公園にはエドゥインダンの記念館があります。真駒内は元々水場が多いところだったようで、そのため龍神塚があり、この日はたまたまお祭りをやっておりました。交通量の多い右折する国道としばし分かれてそのまま直進し、石山西岡線を使って石山の交差点に出るのが好きです。国道は車も多いし、道をまたぐので一度かなり上るのが面倒です。

ここからはゆっくりとした上り道となります。石山地区の市街地を抜け、やがて住所が常盤になると芸術の森が右手に見えてきます。この辺までが住宅のあるところで、ここから先は店も自販機もありません。コンビニは芸術の森近辺に数件あります。上り道方向に進むと、左にセイコーマート、右にサンクス、芸術の森入り口を過ぎて左にセイコーマートで最終となります。(H28.8再確認)滝野への分岐を左に見て川を渡るといよいよ上りが始まります。空沼岳の入り口に近いところ左に大きな駐車帯とトイレがありますからここで一息つけます。

この日は天気もよくさわやかな秋晴れでしたので何組もの自転車の人たちに出会いました。ロードの人たちはどんどん先を行きます。中年の女性のグループはゆっくりと休んでいるようです。アベックもいます。それぞれ自分のペースで楽しんでいるようです。

実はこのルートには自転車道が併走しています。ただかなり古い道で痛みがそれなりです。おまけに自動車道と併走する自転車道の常でかなりの小砂利混じりのほこりがたまっているところがありますし、また支笏湖に近づくと、昨年の大水の影響で使用禁止になっているところが随所に見られました。従って多くの自転車が利用していないようでした。(H28.8再確認時点でラルマナイ川から先の自転車道は未だに通行止めでした)

野牛山への林道入り口

野牛山への林道入り口

さて道に戻ると一度川を渡った後、本格的な上りが始まります。ロードが一台抜いてゆきます。元々の力の差もあるのでしょうが、やはり自転車が重いです。上りはゴルフ場の所で一旦下りアシリベツ川源頭部をかすめて再び上って、ようやく恵庭との町境に出て終わります。左には電波塔に続く林道が延びていて、これをたどると野牛山を経て滝野へ下りることも可能です。かなりの砂利道ですが。

さて一気に下って漁川(いざりがわ)支流の一つ、ラルマナイ川です。ここから左折して川沿いを恵庭に下ることも可能です。これを渡ると、

オコタンペ湖への分岐

現在通行止め

再び本格的な上りとなります。漁川源頭部を巻いて支笏湖カルデラの外輪山を越えるための上りです。路面はやや傷んだアスファルトで交通量は北海道の山道としては普段でもやや多めと言ったところでしょう。山道を楽しむバイク集団も多いです。道は一旦やや平らになった後、最後の上りに掛かります。ここが一番斜度があるようでした。それにしても随分と重い。頭がぼーっとして足が止まってしまいました。こんなに急だったか。自転車をガードレールに立てかけてしばし休息です。予想はしていましたがBROMPTONの山登りはちょっと骨が折れます。再び気を

支笏湖付近の水害の跡

支笏湖付近の水害の跡

取り直し沢形を巻くと覆道を越えて尾根を回ってようやく目前に恵庭岳が見えてきます。「ようこそ支笏湖へ」の看板も出て漁川最源頭部に至ります。奥漁橋を過ぎれば外輪山の上りはもうすぐ終わりとなります。最高点はオコタンペ湖への分岐ですが、ここも昨年の大水のため通行止めになっておりました。(H28.8時点でまだ通行止め)

支笏湖への下りに備えてウインドブレーカーを着込んだ方が良いでしょう。下りの道々、沢が氾濫して巨大な石が露出し木がなぎ倒されているのを何度も見ました。水の勢いのすさまじさに圧倒されます。下りきったところがポロピナイで、トイレがあり、夏場は 水遊びをしている人が大勢いて 、売店、食堂も営業しております。ただし無料の飲み水はなし。売店で水を買うしかありません。

支笏湖と風不死岳

支笏湖と風不死岳

ここからは湖岸を進みます。路肩は十分広いとは言えませんが、まあまあ走りやすい方でしょう。右に風不死岳、やがて樽前山が支笏湖に浮かんで見え、気分の良い道です。支笏湖温泉で一休み。名物はヒメマス(チップといいます)ですが、値段はちょっとした定食で2000円位します。私はいつもの様にラーメンです。中々うまかった。

温泉街を後に千歳川沿いの自転車道をたどることにします。初めは国道276沿いを進みますが、苫小牧への分岐の信号の所から自転車道が始まります。苫小牧側にも自転車道が延びており、これをたどると苫小牧ま

千歳川自転車道入り口

熊に注意の看板が!

で行くことも可能です。今回は千歳側へ。「熊に注意」の看板有り。確かに熊が出てもおかしくないところですが、自転車道で熊が出たらどうしたらよいというのか。せいぜいときどき声を出しながら走るくらいしか出来ません。道は基本的に下り基調。ロードなら30km/hr以上は簡単に出るはずなのですが、やはりBROMPTONは内装ギアの抵抗が大きく、速度を上げると段々と苦しくなりました。フリーを効かせて惰性で下ろうとすると内装ギアがジーッとうなりを上げて段々と勢いが落ちていきます。これはどうやら高速側のギアで強く感じられる特徴のようです。体感的には高速側ほどパワーロスしているような印象を持ちました。姿勢も通常のハンドル位置ではかなりアップライトになるので風の抵抗も大きいです。そこでPハンドルの下を持ってみると確かに少し早くなります。でも調子に乗ってこれを続けるとブレーキから手が離れておりますのでとっさの時に止まれなくなります。人は少ないですが、ときどき千歳側から上がってくる人に出会いますので、熊が不安、というほどではないです。途中にトイレのある休憩所が二カ所あります。下流域には「サケの里ふるさと広場」という、孵化場附属の施設があり、千歳川の美しい流れを見ながら最後の下りになって国道と再合流します。

名水のでる蛇口

名水のでる蛇口

合流してすぐに右手に「名水ふれあい公園」が見えます。ここではナイベツ湧水を飲むことが出来る水飲み場があります。(とは言っても厳密には湧水を水道水化した水ですのでわずかに塩素が入っているそうですが)一見普通の公園の水飲み場と変わりのない水道の蛇口なのですが、汲んで飲んでみると他の水道水とは違いが分かるはずです。

最後は千歳市街を抜けて長都(おさつ)のサッポロビール庭園に寄りました。ここはサッポロビールの工場直営で、料理はジンギスカンを中心

サッポロビール庭園

ジンギスカンとビール

にビールのつまみのようなものがいくらかあります。私の目当てはエーデルピルスという飲食店にしか卸していない製品です。札幌の街でもいくつかの店でしか置いていない物です。強いホップの香りがして、冷やしすぎると苦みが勝ちすぎますが、ベストの状態で飲むとさわやかな味わいが独特です。ここはJRの駅がすぐですので列車の時刻に合わせて飲むことが可能です。時刻表のコピーももらえますよ。

エーデルピルスビール

うまいです!

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万字シコロ沢林道再び

旧万字炭山駅

旧万字炭山駅

以前2012年に走ったことのある、万字のシコロ沢林道(万字線)を再び下ってみました。前回は比較的良くしまった林道でしたが、その後砂利が入れられたらしくタイヤがとられて走りにくい。更に砂利が雨で流れて雨裂になっており、それにはまらないように注意しながらの下りでした。ただ今回は相棒がいたのでいくらか心強かったのは助かりました。

今回も美流渡の交通センター裏に車を置きました。かなり広い駐車スペースですが全く車がいませんので心置きなく駐車することが出

新しい熊の糞

新しい熊の糞

来ます。アスファルトの道路を上ります。万字を過ぎると急な上りとなりますが、ここが一番きついところです。かつて万字温泉があった奥万字には一件だけ民家があります。ここまでの間で早くも熊の糞を発見。結構新しめの糞でした。山道とはいえ民家がある手前でも熊が出ているようです。予想はしていましたが熊ちゃんはこの山域でもちゃんと健在のようです。

相棒のペースに合わせてゆっくりと上って峠に着きました。もう何度か訪れており、いつもの看板の所で記念撮影をして、空気圧を2.4

制限時速0kmの看板

制限時速0kmの看板

気圧程度まで下げます。前回同様口には笛、ボトルケージには熊よけのスプレー、サドルには鈴と体制を整えます。ここからは基本的に下り基調となります。程なく旭林道の分岐となります。狸の制限時速0kmの標識のある分岐です。左は旭林道で夕張へと下れます。今回もここを右にとり、尾根伝いに眺めの良い下りが続きます。しかし三年前とは違って道にはこの辺で「アカバン」と呼ばれるズリ由来の赤っぽくて角張った砂利がまかれておりました。更にこれに雨裂が拡がって深い溝となっており、これを避けるように慎重に下ってゆかなくてはなりませんでした。上りの時に見たものよりいっ

シコロ沢林道途中の尾根の眺め

シコロ沢林道途中の尾根の眺め

そうフレッシュな熊の糞が落ちており、恐らく近くに潜んでいるのでしょう。爆竹を鳴らしながら進みました。沢を渡ると最後はモリタンの工場付近で舗装路に出ます。かつてはこの辺も未舗装だったはずで、さらにこの道が山の方へと伸びておりました。恐らく栗山側に続いているのでしょう。次回に探ってみるつもりです。

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JR北海道の一日散歩きっぷを使った、花人街道の旅

JR北海道には一日散歩きっぷというありがたい切符があります。土曜と日曜しか使えませんが、札幌近郊(といっても相当に広い範囲まで乗れます)の普通列車が二千円ちょっとで一日乗り放題というお得な切符です。早起きをする努力が出来る人であればこれを利用して普通では出来ない面白いコース取りが出来ると思います。ただこの切符を利用するにはいくつかの制約があります。まず発券場所をご覧になれば分かるとおり、買えるのは札幌近郊に限られることです。それと発券は当日のみであり、事前に買っておくことが出来ません。 従ってこれを利用して土曜日に田舎へ出かけ、翌日の日曜にはまた利用して帰ってくるという技は使えません。 また早朝の札幌駅などはみどりの窓口が開いておらず、自動発券機で買うほかはありませんが、これが慣れないとちょっと分かりづらい。 札幌駅始発の列車は6時発旭川行き普通列車ですが、発券機が動き出すのはこのわずか20分ほど前です。 尋ねる駅員も早朝はほとんどいないので買う方法が分からないとこの20分が短く感じられてイライラします。前日にでも予行演習しておいた方が無難です。また利用のルールがこれまた分かりづらい。特に分かりづらいのは、新得から新夕張間には普通列車がないため特例として特急の自由席を使えるのですが、うっかりそのまま特急に乗り続けると、乗車駅から下車駅までの全ての特急料金(乗車券と特急券の合計)を払わなくてはならなくなることです。例えば占冠から新夕張まで乗るつもりで、うっかり乗り越して南千歳まで行ってしまった場合は占冠から南千歳までの特急料金全額を請求されるということです。新夕張から南千歳までではないわけです。おまけに北海道の普通列車は場所によっては一日に数本ですから時刻表を入念にチェックしてから旅に望む必要があります。失敗すると帰ってこれなくなります。

富良野駅前のへそまつり人形

富良野駅はシーズンオフで人もまばら

さて今回は富良野から金山峠を越えて占冠に至る、通称「花人街道」をたどってみました。使った自転車は素早く折りたためる上にパンクした場合などの整備性がよく、走行性能も程々あるBD-1です。

札幌駅には早朝5時半位に着きました。駅近くのコンビニで朝用のお握りを買い込んでかじりながら発券機が動くのを待ちます。日曜の札幌駅はこれから旅行に行くらしき人と前夜に飲み過ぎてこれから朝帰りという雰囲気の若者達で早朝から結構なにぎわいです。お握りを食べ終えてトイレを済ませます。札幌駅のトイレは随分ときれいに整備されました。乗り込んだのは札幌駅を最も早く出る旭川行き6時発普通列車です。列車はそれほど空いてはおりませんが大抵は座れます。自転車を邪魔にならないように抱えて乗り込みましょう。江別を過ぎる頃から朝帰りの人たちは降りてゆき車内はかなり空いてきます。途中で地元の中高生がクラブ活動かなにかでしょうか、乗り込んで来ますがそれも程なく降りて行きます。やがて滝川で乗り換えます。富良野行きの快速です。こちらは富良野観光の繁忙期には結構混み合いますがこの日はまだ5月でラベンダーも咲いていないので乗る人はまばらでした。9時14分に富良野に到着します。

芦別岳をバックに菜の花が咲く

芦別岳を間近に望む

富良野駅で自転車を組み立て、駅からまっすぐ南西に延びる商店街を行きますと、道々985線「山部北の峰線」に入って行きます。程なく空知川に掛かるきれいな橋を渡ります。五条大橋です。山部までのこの道は路面の荒れも少なく、右手には名峰芦別岳が間近に望める気持ちの良いルートです。交通量も多くありません。

山部で道はいきどまりとなって(実際はまだ細い道が続きますが無視します)左折します。これを右折すると芦別岳の新道登山口に至ります。一気に下って国道38号と237号重複区間と合流です。車の量はそれなり

ログハウス風トイレ

樹木園付近のトイレ   背景は芦別岳です

に増えますが、極めて不快なほどではないです。この交差点付近にはコンビニが二軒あり、これがこのルートの最終補給地点です。道は南下して山部大橋を過ぎると、東大樹木園に入って行きます。ここにはきれいなログハウス風のトイレのある立派な駐車場があります。これを過ぎると道はやや上りとなって、程なく金山の分岐に至りますから右折して国道38号と分かれ237号に入ります。交通量はぐっと減って再び快適な旅となります。上り基調の畑中の道をのんびり行くとやがて金山が最終人家ですが満足な商店はありません。金山駅はひっそりとした味のある駅舎です。

金山駅駅舎

金山駅は静かな無人駅

ここからいよいよ金山峠越えとなります。峠としての規模はたいしたことはありません。最後はおきまりのトンネルとなっており、峠らしい展望台などはありません。占冠側に抜けけると、後は一気に峠を下り占冠に至るだけです。開拓農家が引き上げた跡地が転々とあって、この地方の厳しさを思い知ります。途中に湯の沢温泉という一軒宿の温泉があり、ここにはラーメンなどを出す食堂がありますが、それ以外は自販機も含めて補給場所は全くありません。というか人家がありません。私が通った時点では峠付近は携帯の電波も圏外でした。

金山峠手前の峠の看板

峠の手前にはこのような看板が

今回は占冠駅から一日散歩きっぷを使うことが目的でしたので、とりあえずここが終着点と言うことになります。12時台のスーパー十勝6号には間に合わず、次の14時47分のスーパー十勝8号を待つ間に道の駅まで往復してみました。往復3km程度の道のりですが占冠ではここ位しか食べ物にありつける場所がありません。駅前にある物産館もあるのですが、日曜は食堂が休みでした。ともかく静かな町です。占冠駅で1時間近く昼寝をしましたが、この間待合室には誰一人おらず時計の音が響くばかりで、文字通り「都会の喧噪を忘れる」駅です。実は占冠駅は無人ではないのですが、改札というものがありません。列車の到着時刻が近づいて

湯の沢温泉

湯の沢温泉は静かな雰囲気

も何も起きず、不思議に思って事務室の女性に尋ねると、列車に乗ってから車掌が検札するのだそうです。うっかりすると乗り遅れます。これが普通列車なら分かりますが、特急ですから驚きです。確かに乗り込んだのは私一人で、乗り込むとすぐに車掌さんがやってきました。切符を見せて次の新夕張で降りることを告げます。自由席は一番前でした。

汽車に乗ったら忘れずに一度新夕張で下車しなくてはなりません。これを怠ると途端に全ての区間の特急料金(乗車券も含めて)が請求されま

占冠駅

占冠駅 海抜表記が珍しい

す。石勝線の列車が全てかどうかは分かりませんが、この列車は出入り口の電光掲示板に次の駅まであと何キロ、とテロップが流れますので、新夕張駅が近づくと分かるようになっています。ここで下車したのも私一人でした。駅はほぼ無人(一応人はいるが窓口が開いていない)であり、従って切符のチェックもありません。あとはお好きに家まで帰れば良いのですが、この日の私は追分まで更に走って普通列車に乗り継ぎました。この時期の追分付近は菜の花がきれいです。もう走りたくなければ新夕張駅で1時間以上ゴロゴロして(駅前には道の駅がついたスーパー

追分付近の菜の花畑

追分は菜の花が盛り

マーケットの「メロード」があります)、16時57分に夕張駅から来る次の普通列車を待って南千歳まで出ることができます。この先は適当な快速か、のんびり行きたければ普通列車で札幌へ戻ることが出来ます。

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三笠・夕張・栗山周回ルート

三笠・夕張間は桂沢ダム付近を経由して山越えする事が可能です。夕張から万字へ抜けて周回する方法もありますが、今回は夕張市街へは入らず、トンネルから下って栗山付近の丘陵地をる比較的楽なルートをとりました。途中の交通量はそれほど多くはありませんのでまずまずの快適な周回が可能です。

幌内炭鉱の立坑跡です

幌内炭鉱の立坑跡です

車は茂世丑の駐車公園に置きました。他には三笠の道の駅や運動公園に置く手があります。いずれもトイレがあって便利です。道々30号を北上します。このルートでは交通量の多い方ですがたいしたことはないでしょう。幌内川を渡る場所はかつて渡し船があった場所だそうです。今では川幅が狭まり往時の面影はありません。右折して三笠方面へ向かいます。左には萩の山スキー場。平坦な道です。やがて左に宝水ワイナリーのブドウ畑が見えて来ると程なく萱野の交差点です。ここを右折して道々917号に入り幌内を右に見ながら唐松へと向かいます。山の道なので多少のアップダウンはありますがたいしたことはありません。それより交通量が少ないのが有り難い。道々116を使うよりは良いと思います。途中左手にぽつんと立坑が見えます。かつての北炭幌内炭鉱です。唐松の駅舎は保存されており味のある建物です。

旧唐松駅のかわいい駅舎です

旧唐松駅のかわいい駅舎です

ここで道々116号と合流し幾春別川を渡ると右手に特徴ある屋根の長屋群が見えてきます。かつての炭鉱住宅で今も使用されております。上って弥生の町を抜け、程なく奔別炭鉱の立坑がそびえる幾春別です。ここが山道に入る前の最後の市街地になります。わずかですが商店もあり補給が可能です。

ここを過ぎて右手に博物館をやり過ごすとダムへの上り道に入って行きます。途中には国設スキー場、湯の元温泉旅館、浄水場などがあり、ダムへの最後の上りは覆道になっております。登り切った場所にはおきまりの展望公園がありここで一休みといたしましょう。この少し先に、かつては桂沢観光ホテルがありました。しかし数年前に遂に閉館し、今では建物も跡形

奔別の立坑

奔別の立坑

もなく片付けられておりました。程なく右に分岐するのが夕張方面へ山越えする国道452号です。今回はこれをたどります。この道は富良野方面への近道ですので、富良野観光が最盛期となる6月以降はそれなりの交通量となります。しかしこの時期はほとんど通る人もなく、たまに山菜採りとおぼしき車が路肩に止まっているのを見るばかりです。車が少なすぎて熊が出る可能性を真面目に心配しなくてはならないほどです。桂沢大橋で静かな湖面を下に見て対岸へ出ると暫くは湖岸に沿った平坦な道ですが、やがて沢に沿ってのぼりとなり、さらに峠道らしく沢から離れ勾配はきつくなって行きます。熊がいやなので休まずに上り続け、峠はトンネルとなって夕張側へと続いて行きます。

背後は夕張岳

背後は夕張岳

夕張側はかつては一気の下り道だったのですが、新シューパロダムが出来て道が付け替えられ、かつての湖岸の道はダムの下になりました。大夕張炭鉱のあった鹿島地区もダムにつかり、この地区の高台を高巻くように道がつけられておりますので一度上まで上がらなくてはなりません。登り切った辺りに公園があって、かつての鹿島地区の学校の廃校記念碑が複数立っております。また湖面にはかつて夕張岳への登山ルートであった白金橋のトラスが湖面に沈んでいるのが見えると思います。ちなみに新しい夕張岳への長大な橋も湖面に見事なカーブを描いて掛かっております。この広場のある高台を過ぎれば道は下りとなり、ダム付近は下り基調の長大なトンネルでやり過ごすと、いきなり南部の街に顔を出し

湖面に沈む白金橋

湖面に沈む白金橋

ます。遠幌を過ぎ、清水沢の発電所跡が左に望めると道々452号とはまもなくお別れです。右折して清水沢市街を抜け、道々36号を夕張方面へと進みます。夕張の運動公園を過ぎた辺りから商店が見られるようになり、食堂も少ないですがあります。夕張へは直進ですが、今回は左折してトンネルを抜けることにします。手前にはセイコーマートがあります。

トンネルを抜けた後は一気の下りが日の出地区まで続き、やがて継立に至ります。ここで右折して道々749号に入り、駐車場所へと戻ることになります。継立てに曲がり角には「天馬軒」という食堂があり、腹ごしらえをするならここが最後です。あとは多少のアップダウンのある丘の道を楽しんで周回を完遂します。

日の出地区にある旧夕張鉄道の遺構です

日の出地区にある旧夕張鉄道の遺構です

全部で丁度100kmくらいです。

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当別・青山・厚田周回ルート

弁華別小学校の建物は残してほしい

弁華別小学校の建物は残してほしい

石狩当別から山奥の青山地区方面は殆ど車の往来がなく快適なサイクリングが楽しめます。当別ダムが完成したので新たに付け替えられた道は路面が荒れておらずタイヤは軽やかに回ります。札幌からも近いので朝寝坊してから出かけても十分周回が可能なルートです。

当日は獅子内(ししない)と当別の中間にある道々527号交差点から少し山側に入った場所にある駐車帯に車を置いて自転車を組みました。527号を下ってすぐの川にそって左折して当別の町を通らずに、道々28号に入りました。まだ春浅く風は冷たいですが、今年は雪解けが早く道には全く雪はありません。車はたまに追い越して行く程度。弁華別小学校が右に見えてきます。見事な木造の校舎ですが、いよいよ使われなくなるらしい。耐震基準を満たさないということが理由のようですが、実に惜しい建物です。単調な田園地帯が続きます。しかしこの時期には植え付け前の田んぼに白鳥などが多数飛来しており目を楽し

田圃にはハクチョウの群

田圃にはハクチョウの群

ませてくれます。以前青山地区で営業していた「こっこ家」というラーメン屋はやめてしまったようです。調べてみたところ今は当別の市街で営業しているらしいです。以前はこのルート上で貴重な飲食店だったのですが。ついでに一言、このルートは途中の補給が殆ど出来ません。山を越えて日本海側に出るまでは自販機もないと思った方が良いです。従って途中の飲み物や食べ物は持参するしかありません。以前真夏に滝川まで走った時に水を切らしてひどい目に遭ったことがあります。

ふくろう湖なのに白鳥が!?

ふくろう湖なのに白鳥が!?

さらに道をさかのぼると新しく出来た当別ダムが眼前にそびえてきます。ダム湖まで登り切るとおきまりのお休みどころが用意されております。路面は素晴らしいの一言です。当別ふくろう湖と名付けられた、まだ氷の張った湖面を眺めつつ自転車は滑って行きます。しばらくして湖面にかかる大橋を渡って左岸にルートをとります。途中で月形方面へ抜ける道々11号が右に分岐して行きます。この先厚田への分岐までは道々11号と28号の重複区間です。この辺りから昔の道につながり、路面はやや荒れてきますが、それでもまだ快適な方です。左には青山交流会館となった昔の学校跡も見えます。かつてはもっと人が暮らしたのでしょう。今はいったい何に使われているのやらわからぬ廃墟状態に見えます。

上り道からの眺め

上り道からの眺め

程なく厚田方面への上りが左に分岐して道々11号となりますので今回はこちらをたどって厚田へ抜けることにします。直進すると浜益や滝川にぬける事になるのですが、この時間からでは明るいうちに帰れなくなる恐れがあります。

ジグザグに上って行くと視界が開けて遠くの山々が美しい。更に尾根上をたどり最高点付近には駐車帯があります。ストイックなサイクリストが休まずに駆け上ってくるのを眺めつつ一息入れます。車は稀に出会う程度です。峠からは一気の下りで、面白い名前の橋を渡ると、厚田川に沿っての多少アップダウンのある道をたどり、程なく厚田に到着となります。

ハッタリをかます橋?

ハッタリをかます橋?

角にはセイコーマートがあり、港近くでは朝市や食堂もあります。厚田の朝市は4月から始まっており、近海の魚が驚くような安値で売っているのも楽しいです。ここを一回りした後海沿いの国道231号を南下し望来(もうらい)へと向かいます。当然交通量は一気に増加し路肩は小石で荒れて不快な走りです。それでも日本海の崖の上を走るこの道には一定の魅力があります。この日は途中の嶺泊(みねどまり)にある前から気になったいた天海(あまがい)コーヒーに寄ってみることにしました。素晴らしく眺めの良い崖の上に立つ、真っ白な一見民家風の瀟洒な建物で、入るとまるで普通の民家のような玄関が出迎えてくれます。靴を脱ぐと二階に通され、まず驚くのは海側の壁に額縁のような一枚ガラスがはまっていることで、そこから日本海がまるで動く絵のように望めます。ほかにソファーのあるスペースなどもあって、客は思い思いのくつろぎ方で過ごせます。絵のような日本海をぼーっと眺めながら飲むコーヒーの味はまた格別なものです。

天海コーヒーは瀟洒な建物

天海コーヒーは瀟洒な建物

さてここを出てトンネルを過ぎ、坂を下ると望来です。セイコーマートがあり、また「味の望海」という食堂が一軒あります。道々527号の分岐付近から崖上の方面にはカフェやピザハウスなどもあるのですが今回はパスしました。

望来から道々527号へと左折し正利冠(まさりかっぷ)川にそって元来た場所を目指すこととなります。周回コース最後の頑張りです。正利冠川から五の沢集落を抜け、更に一山を超すと周回が完成します。フキノトウが花盛りです。もう少しでミズバショウも咲く湿原もあります。実は今回のもう一つの楽しみは、正利冠からの道を上りきったところにある焼肉屋「おおむら」に寄ることでした。こんな山奥に?という場所にある店です。しかしこの日は天海コーヒーで休みすぎたのと、車までもう一山残ってしまったので寄るのを諦めました。ここに寄るのであれば、今回の駐車帯ではなく五の沢集落の交差点付近の駐車帯(地蔵沢付近)まで車を進めてスタートすべきだったと反省しました。高富貯水池を左に眺めながら峠を登るとゴルフ場を過ぎて道は最後の下りに突入します。

約70kmの手軽な周回ルートです。

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似湾峠

似湾峠は厚真から鵡川側の仁和に抜ける峠ですが、標高が150m程しかなく、だらだらと登っている内に峠に着いてしまう、といった感じの峠です。鵡川から厚真、似湾峠を越えて鵡川に沿ってもどるというルートを走ってみました。

幻想的風景です

幻想的風景です

前日は相棒と厚真町の大沼野営場に一泊いたしました。このキャンプ場は周りを道に囲まれており周囲は畑地が取り巻いているのですが、夜は驚くほどの静かさです。派手さがないせいか利用者も少なく、一部のコアなファンを除くと知る人の少ない場所のようです。我々が泊まった10月初めは、北海道では既にオフシーズンであることもあって、利用者は5組程度で騒ぐ人も皆無で、実に快適な一夜でした。ただ入り口がちょっと分かりづらいです。厚真から鵡川に向かう途中で「鯉沼」の標識が出たら右側に注意していると「大沼野営場」の看板が出ますので右折します。夜道だと見落としてしまうような小さな看板です。後は道なりに進むと今度は左折の看板が出ます。この後は一応一本道ですが、夜だと畑に向かう枝道が何本か出て迷いそうになります。我々が到着したのは完全に日が暮れて真っ暗な中でした。キャンプ場の入り口で三匹の狸発見!と思ったらアライグマでした。ヘッドライトに驚いたのか暫くこちらを眺めた後草むらに消えてゆきました。この辺でもかなりアライグマが増えているようで複雑な気分になります。あつまジンギスカン(割と薄味でおいしいです)と満点の星空を楽しんだ翌日は良い天気となりました。沼には朝霧が立ちこめて良い雰囲気でした。

さて当日は鵡川道の駅に車を置いてBD-1で出かけることといたしました。鵡川町内にはセイコーマートがありますのでここで朝食を済ませます。トイレは道の駅。朝風呂をやっており早朝から開いておりました。ここの駐車場は最近の道内の道の駅のご多分に漏れずキャンピングカー部落と化しておりました。自治体側も開き直ったのか、「キャンピングカー駐車場」という表示をわざわざ設けており、長時間停まるキャンピングカーがいることを前提に、なるべく一般利用者の邪魔にならぬよう、温泉施設から遠い場所に停めるように指定しております。それでもお構いなしに施設の近くの停めている人たちも多くおりました。我々も長時間組なので遠慮して施設から一番離れたところに駐車しました。

自転車を組んで先ほど車で走ってきた道々10号を厚真町に向けて出発しました。鵡川の町を抜けてJR日高線を渡り、自動車専用道の入り口を過ぎると交通量はぐっと少なくなりました。この間は軽いアップダウンがあり全体としては登基調となります。路面は素晴らしくもないがそれほどあれてもいないといった程度。道幅も同様です。途中の補給点は豊丘という場所に「ルーラルマート」という商店があり自販機もあります。厚真町はこの「ルーラル(田舎)」という言葉が大好きのようで、「ルーラルビレッジ」という分譲地なども途中にありました。まあ確かに間違いなく田舎なのですが、北海道にはもっと「人間の臭いすらしない」強烈な田舎がいくらでもありますのでなんとも微妙です。まあ良い町ではありますが。厚真町に一気に下り、市街地に入るとコンビニ(SPAR)がありますので一休みです。この店はコンビニと言っても生鮮食料まで置いていてスーパーマーケットの小型版の様な様相です。なおSPARはセイコーマートカードが使えますよ。

藪の中にたたずむ碑です

藪の中にたたずむ碑です

町の中心部で右折し道々59号に入ると、いよいよ似湾峠へと向かう道です。交通量は更に減ってたまに車が抜いてゆく程度となります。じわじわと登ってゆくのですがほとんど気にならぬほどの道が暫く続きます。周りは畑地でのどかな風景が広がります。道の状態はまずまず走りよいです。人家が途切れると少しずつ登りが目立つようになりますが、本格的な峠道とはほど遠い緩やかなものです。周りは林となり熊でも出るのではないかという雰囲気となります。他の人のブログで知っていた「緑の碑」というのを左の林の中に見つけました。確かに奇妙な場所に立っております。周りは道などなく笹が覆っており刈り込まれた時期もあったのかもしれませんが少なくともこの時点では石碑まで到達するにはかな

これを越えると鵡川への下りとなる

これを越えると鵡川への下りとなる

り笹を漕ぐ必要があるようでした。ここを過ぎると程なく「あづほトンネル」に着きここが峠となります。あとは下り基調の道が鵡川との合流点まで続くこととなりました。補給地点は合流点直前の栄地区に商店が一件、なぜかもう一軒はホルモン焼きの店でした。この辺の人は焼肉が大好きなのでしょうか。鵡川を渡るときには是非この川の美しさを味わってください。大川のかなり下流域だというのに驚くほどの美しさです。川底の玉砂利がはっきりと透けて見えます。周囲の山にもあまり手が入っておりませんので自然な眺めが格別です。

鵡川は実に美しい川

鵡川は実に美しい川

仁和からは右折して道々74号に入りました。今回は平取への山越えはせずに素直に鵡川へと戻る事としました。若干下り基調のフラットな道が続きます。ちょうど鵡川までの中間点付近で平取への分岐が出てきます。バス停が「平取入り口」というのは笑えます。何しろ「入り口」から平取まで山を越えて5kmくらいあるのですから。補給点はあまりありませんが旭岡に商店があります。

鵡川に戻ると秋の農産品祭りをやっており大勢の人で賑わっておりました

平取入口バス停です

平取入口バス停です

走行距離は丁度60kmくらいです。

最後に厚真町のこぶしの湯に寄ってみました。この他に鵡川道の駅にも温泉があります。

 

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札幌から夕張を一周する

久々の良い天気となりそうなので、比較的距離の長い周回に挑戦してみました。札幌を出て夕張の洋食屋で食事をして帰ってくるだけのコースですが、途中上りあり下りあり寄り道ありで結構楽しめますし、比較的車の少ないルートを選んで走ってみました。

馬追の名水

馬追の名水

朝は早起きして6時頃に家を出ました。家人は寝ておりますのでそっと家を抜け出し、北一条の札幌ファクトリー前に新しくできた半田屋で腹ごしらえです。ここは安くて量が多く、自転車旅の朝には欠かせません。500円で腹一杯になります。のんびりと食事をして瑞穂大橋を渡り、エルフィンロードをたどって行きます。北広島の駅まで行くと行き過ぎで、途中の跨線橋を過ぎ、自転車通行帯が右側になる所で左の共栄公園側に出ますと丁度共栄の交差点付近に出ることができます。国道275号です。これを長沼、三川の方面に進み千歳川を渡ると、長沼と三川の分岐の三叉路となります。今回は車の少ない方を選びたかったので左の道々3号、長沼側のルートをとりました。結局このあと遠回りをすることとなるのですが、あまり計画性のない旅なのであしからず。

曲がっては見ましたが結構トラックなどが多くて空気が汚いです。何故かこの日は咳が出て止まらなくなり、いつもより不快に感じたので馬追運河と旧夕張川の合流点のダム上から左の農道に避難することにしました。長沼市街まで大きく遠回りをする結果となったのですが、その分車にはほとんど会うことがなくなり空気もきれいで咳が止まってきました。子狐が走って逃げて行くのもご愛敬。楽しい気分になります。長沼市街の手前で道々3号と合流し、すぐに右折して長沼市街地を抜けました。

ハイジ牧場裏の眺め

ハイジ牧場裏の眺め

通常夕張へ行くには町中の「あいちゅらんど」の交差点で左折して道々3号を行くのですが、ここでも車の少ないルートをということで、あえて道々3号と分かれて直進し長沼温泉のある方へ登りました。温泉を左にみてドンドン上ると、ハイジ牧場右折の看板が出ます。ここで寄り道して馬追の名水で一服することにしました。馬追の丘陵地からの湧き水で結構おいしいです。飲んだら協力金を少しだけ入れてきましょう。再びハイジ牧場への分岐まで戻り、丘陵地の中腹のアップダウンのある道を進みます。まっすぐ行くとハイジ牧場の入り口となり、更に行くとマオイの道の駅となりますが、今回は途中から左折して山登りです。古山(ふるさん)へ抜ける道、道々1008号(夕張長沼線)です。ここはほとんど車に会うことのない静かなルートで私のお気に入りです。途中に喫茶店や別荘、マオイワイナリーなどがあって退屈しません。ハイジ牧場の裏には展望のきく駐車帯があって遥か下にハイジ牧場の休憩小屋が望めます。昔子供達をつれて良くいったもので懐かしく眺めました。峠からは一気の下りとなり、下りきると室蘭線を渡ります。ここが古山です。当然駅は無人駅です。

古山のひまわり畑

古山のひまわり畑

国道234号との交差点を過ぎて直進し、道々1008号をたどります。東三川由仁停車場線を過ぎると見事なひまわり畑がありました。更に直進して多良津橋で夕張川を渡るとわずかに上り、分岐となります。右折して川端方面へ抜けて紅葉山(新夕張)方面から夕張に上がるか、はたまた継立から山登りをするか迷うところです。今回は右折して新夕張側から夕張へ入り、帰りに一気に山を下って継立へ抜けることにしました。なるべく同じ所は通りたくなかったので。この道々477号もほとんど車がおりません。快適です。丘陵地を横切るので多少のアップダウンは覚悟しなければ成りません。川端のダムの手前で三川国道(274号)と合流します。

夕張道の駅「メロード」

夕張道の駅「メロード」

この後は車の多いのを我慢しつつ274号をたどります。多いといってもひどく不快なほどではないですし、道もまあまあ良いです。滝の上公園で紅葉の進み具合をチェックしてみました。まだ少し早かったようですが、イタヤ楓の葉は葉の縁の方がうっすらと赤くなっておりました。新夕張(紅葉山)では道の駅「メロード」でソフトクリームと食べることにしました。メロン味のソフトはちょっとどうかな、と半信半疑で注文しましたが、これが中々美味いものでした。この施設は確か元はスーパーマーケットだったはずで、今でも店の半分以上は普通のスーパーで魚や肉類まで売っております。

レストラン「おーやま」

レストラン「おーやま」

新夕張で左折し国道452号に入るといよいよ夕張です。今回は沼ノ沢駅の駅舎に付属しているレストラン「おーやま」に行くことが目的でした。左へ曲がって石勝線の下をくぐります。ここは石勝線が夕張川を超えた後山に向かってまっすぐに進みトンネルに吸い込まれるように消えてゆくポイントです。やや上り基調の道を進むと程なく沼ノ沢です。腹の中のソフトクリームが納まりつかぬ内に着いてしまった感じで、ソフトクリームを食べてしまったことをちょっと後悔しました。それでもおなかは現金なもので、昼飯だとなると何となく腹が減ってくるものです。ラムステーキのスペシャル250gを平らげて夕張へと向かいました。夕張駅は帰りの下り道分岐点よりも奥になりますが、ここまで来たらちょっと覗いて行くしかありません。疲れた足で上りは少々しんどいですが行ってみました。駅舎には観光案内のような売店があり、ストラップなどが売られております。今は「メロン熊」のシリーズが中心です。以前は「夕張夫妻」でした。(夕張は自治体財源が破綻したことで全国に有名になりましたので「負債」にかけたキャラクターです)以前は駅舎にイタリアンレストランが入ってましたが廃業した模様で空き家になっておりました。隣のバリー屋台の方は営業中でした。

夕張駅

夕張駅

さて夕張を後に、道々3号をたどって由仁、栗山方面へ回ることにしました。トンネルを過ぎると一気の下りが日の出地区まで続きます。40km/hr程度で軽く流して下りきると、継立まで平坦な道。途中で坂本九思い出記念館に寄り道しました。ここは坂本九が生前北海道の施設の子供達を励まそうと来道を重ねた事を記念して建てられたものです。道は由仁へ向かい由仁市街へ入る手前で右折して夕張川を渡って栗山へと向かいます。途中の沼には水鳥がいて和みます。この道は比較的新しく、以前は知る人が少なくて静かだったのですが、段々と知名度が上がったせいか交通量が増えてきております。特に橋を渡って直進し栗山市街へと入るルートは結構な交通量となってしまいました。私は渡ってすぐ左折してJR室蘭線に沿って栗山駅へと向かう道々692号を使うことが多く、この日もそうしました。こちらは市街中心へは遠回りとなるせいか車が少なくて良いです。

坂本九思い出記念館

坂本九思い出記念館

栗山市街を抜けてすぐを左折して室蘭線の下をくぐると谷田のきびだんご工場があり、すぐに小林酒造が見えてきます。ここは酒の直販コーナーがあっていつも一本仕入れるのです。この日も一本だけリュックに詰め込みました。トイレが別棟にありますし、蕎麦の錦水庵というのもあります。

この後はひたすら南幌を目指します。きらら街道と名付けられたこの道は、かつての夕張鉄道跡です。野幌から南幌、栗山、継立から山登りをして夕張までの私鉄線でした。南幌市街部等で一部途切れてはおりますが、通常の道路の走行を無視して斜めに走る奇妙な道路であるのはこのせいです。野幌のBigHouseで飲み物を買って一服し、米里へ抜けて元の半田屋へ戻ってきました。

北の錦記念館

北の錦記念館

後半は多少車の多い場所もありますが、のんびりと走れるコースだと思います。距離は150km位です。

 

 

 

 

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